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カルチャーマネジメントとは?選ばれ続ける企業になるために必要な広報施策を解説!

本記事では、現代日本で組織を経営していく上で必要になる「カルチャーマネジメント」について、定義・メリット・具体的な施策を解説します。労働人口が減少していくこれからの日本において、人材の確保と事業の成長を目指す方に是非読んでいただきたい内容となっています。

目次

カルチャーマネジメントとは?

カルチャーとは

カルチャー(文化)を、エドガー・シャイン(2016)は以下のように定義しています。

文化とは共有された暗黙の仮定のパターンである。暗黙の仮定とは、外部に適応したり、内部を調整したりといった問題を解決する際に組織が学習した方法である。それらは組織によって承認され、新しいメンバーが組織に加わった際には、問題に気づき、考え、感じるための正しい方法として彼らに伝えられる。

出典:企業文化 改訂版: ダイバーシティと文化の仕組み(2016), エドガー・H・シャイン (著), 尾川 丈一 (監修), 松本 美央 (翻訳)

すなわち、カルチャーとは
・企業における社員が、暗黙のうちに共有している前提
・ある事象が起きたときに、社員が取りうる考え方や行動のしかたが集積したもの

のことです。

「勝手に作られる」ものと誤解されがちですが、「意図的に作っていく」必要があります。早稲田ビジネススクールの入山教授も、「企業文化は勝手に湧き出てはこない。戦略的に作るものである」と繰り返し述べられています。

カルチャーマネジメントとは

カルチャーマネジメントとは、「社員がどのような行動を積み上げていけば、事業の成果につながるのか?」という観点で、カルチャーの設計・浸透・社員の行動の習慣化までを意図的に起こすことです。

カルチャーマネジメントは、ourly株式会社が提唱している、これからの日本で組織経営をしていく上で重要な役割を果たす概念です。

カルチャーマネジメントの目的

カルチャーマネジメントをおこなう目的は、企業の競争優位性を構築することです。

事業内容やプロダクトのみで、他社との優位性を確立するのは非常に困難です。なぜなら、どれだけ素晴らしい事業やプロダクトを生み出しても、他社に模倣され、コモディティ化してしまう可能性が高いためです。世の中に公開されている事業やプロダクトの情報が他社に渡ることは避けられません。

一方で、カルチャーマネジメントで働きかける「組織・人」は、他社からは見えにくく、簡単にマネできません。つまり、他社に対する競争優位性を確保するためには、「組織・人」を強化し、唯一無二の企業へとマネジメントしていくことが重要なのです。

これからの時代にカルチャーマネジメントが重要な理由

カルチャーマネジメントは、現代の日本で経営をおこなう上できわめて重要です。本章では、これからの時代にどうしてカルチャーマネジメントが必要になるのかについて解説します。

労働人口の減少と採用コストの増加

今後日本国内の労働人口は減少し、採用コストは増加すると予想されます。

参考:内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」

日本国内の人口減少に伴い、労働人口が減少しています。2020年の労働人口と比較すると、2035年には約15%(1000万人)が減少、2045年には約25%(1900万人)が減少するという予測が立てられています。

そして、有効求人倍率は上昇傾向にあります。労働人口の減少も重なり、今後も採用難が予想されます。従業員のエンゲージメント向上による、離職の防止や従業員の定着がこれまで以上に重要になります。

株式会社リクルートが実施した調査によると、2019年度新卒採用および中途採用1人あたりの平均採用コストは2018年度から20万円ほど増加しています。同調査では、2024年卒採用の見通しとして、採用活動に費やす総費用は全体的に増えると報告されています。

採用コストの変化(2018~2019)

採用時の競争優位性を高めるため「組織・人」で差別化が必要

採用が年々難しくなっている中で「組織に人を定着させる」「組織に入りたいと思う人を増やす」ためには、組織・人に魅力を感じさせる施策をおこなう必要があります。

企業の魅力を構成する4P

企業の魅力を構成する4Pのうち、Profession(事業)・Priviledge(待遇)は他社と同質化・金銭的な競争化が起こります。しかし、Philosophy(理念)・People(人)は、他社に模倣されにくいのです。PhilosophyとPeopleこそが「カルチャー」です。

人材を確保することが困難なこれからの時代こそ、カルチャーの設計・浸透・社員の行動の習慣化までを意図的に起こすことが重要なのです。

カルチャーマネジメントをおこなうメリット

ここからは、カルチャーマネジメントをおこなうことで具体的にどのようなメリットがあるのかについて解説します。

事業の競争優位性の向上

カルチャーマネジメントが機能することで、事業の競争優位性が上がります。

社員がカルチャーを体現することが事業の成果に繋がり、他社は優れたカルチャーを簡単に模倣することはできないため、自社の事業が競争優位になるのです。

GMO NIKKO株式会社は、全従業員が「期待値を超えるパートナー」であり続けることを自分ごと化し、理解し、行動できるようになってほしいという思いでWeb社内報を活用したカルチャーマネジメントをおこなっています。社内報を運用する中でビジョンの浸透と自分ごと化が進み、「全従業員がクライアントの期待値を超える」ためにノウハウを共有する動きが自発的に生まれたといいます。

このようにカルチャーマネジメントには、事業成果につながる動きが自発的に生まれて実行されたり、強いオペレーションが生まれたりといったメリットがあります。

従業員のパフォーマンスUP・適切な新陳代謝

カルチャーマネジメントによって、行動指針に則った従業員の行動の増加や、従業員内の仲間意識の醸成が促され、パフォーマンスが向上します。

一方で、カルチャーに合致しない従業員が離職することもあるでしょう。しかしこれは組織として適切な新陳代謝であり、「カルチャーにフィットした人材」の割合が増えていくと考えれば、ポジティブな影響であるといえます。

採用スクリーニングの強化・採用優位性UP

カルチャーマネジメントをおこなうことで、採用活動も強化されます。「自社のカルチャーに合致するか」という軸で採用をおこなうことで、より採用スクリーニングを効率的におこなうことができます。

カルチャーを容易に模倣することはできないですが、濃いカルチャーは外部から見ていても伝わります。カルチャーが浸透していると、外部からも「あそこは〇〇な会社だ」といった「会社らしさ」のイメージが醸成されます。外部にもカルチャーが伝わることで、カルチャーに合致する人が自ら応募するようになり、採用スクリーニングが効果的に機能するようになります。

また、優秀な人材に選ばれる企業であるためにも、カルチャーマネジメントは有用です。カルチャーが浸透し、事業の成長・競争優位性が確立されることで、優秀な人材がさらなる成長を求めて集う会社になるからです。また、「組織・人」の魅力を高めることで、人材からの志望度をさらに上げることができます。

カルチャーマネジメントのために、何をするべきか?

ここからは、組織の中でカルチャーをどのように浸透させていくかについて解説します。

企業理念・行動指針の浸透をおこなう

カルチャーが浸透した状態とは、
・組織の大半のメンバーがその行動を習慣的に行っている状態
・指示されずとも同様の思考、行動をとる状態をつくること
という状態を指します。

カルチャーを浸透させるためには、カルチャーとなる思考や行動を言語化して、企業理念や行動指針といったかたちで従業員に届ける必要があります。

カルチャー浸透に必要なのは社内広報とミドルマネジメント

カルチャーを企業理念や行動指針に落とし込み発信していても、簡単に浸透することはありません。浸透させるためには、社内広報とミドルマネジメントが重要です。

ミドルマネジメントとは「管理職のメンバーが、経営の方針を把握した上で現場のマネジメントをおこなうこと」です。カルチャーを管理職メンバーがしっかりと理解して現場のマネジメント施策に落とし込むことが、カルチャー浸透に不可欠です。

しかし、管理職のメンバーにカルチャーを伝えるだけでは不確実性が高いです。メンバーによってカルチャーの理解度やマネジメントスキルに差異があるため、任せきりにしていても経営陣の思い描いたカルチャーをそのまま浸透させるのは難しいでしょう。

そこで、カルチャーを
・全従業員に直接発信する
・従業員が常にアクセスできる状態にする
ことが必要になります。

この2つを実現できるのが社内広報です。

社内広報施策の選び方

前段落にて、カルチャー浸透のためには、
・全従業員に直接発信する
・従業員が常にアクセスできる状態にする

上記2点が必要だと解説しました。

この2点を満たすための社内広報施策は、
・会社起点の施策であること
・過去の発信にも従業員がアクセスできること(情報のストック性が高いこと)

が求められます。

社内広報施策の中で、「会社起点」かつ「ストック性が高い」のは社内報です。社内報を活用することにより、全従業員にカルチャーを直接発信することと、従業員がいつでもカルチャーにアクセスできる環境を構築することができます。

カルチャーマネジメントにはWeb社内報 ourly

カルチャーマネジメントを支援するサービス ourly

ourly:コンサルティング×独自分析で理想のカルチャーを醸成

ourly(アワリー)は、カルチャーマネジメントを支援するサービスです。コンサルティングによる伴走支援と社内広報ツールで、競争優位を構築する理想のカルチャーをクライアントとともにつくります。

URL:ourly:従業員の目線が揃うインナーメディア・プラットフォーム

ourlyの特徴

ourlyでカルチャーマネジメントができる理由

ourlyでは専門のコンサルティングチームが、社内報のためのサポートではなく、組織課題を解決するためのサポートを提供します。

Web社内報があれば、カルチャーに従業員が直接アクセスできる環境を構築することができますが、環境を作って終わりではありません。「従業員がアクセスし、理解する」状態に持っていく必要があります。

ourlyでは、分析データを基に「従業員にカルチャーが浸透するためにどうするべきか」をご提案します。「どこまで読み切ったか」が分かる読了率や、記事に反応したリアクション率などから多面的に社員の理解・共感度を分析することのできるourlyだからこそ、カルチャーマネジメントをお手伝いすることができます。カルチャーマネジメントが重要以下よりお気軽にご相談ください。

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ourly(アワリー)は、従業員の組織関心度を可視化できるweb社内報CMSです。
データを基に、理念や企業文化の浸透を着実に実現します。

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