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エンゲージメントとの違いは?モチベーション・従業員満足度・ロイヤルティ

近年、人的資本開示の流れもあり、エンゲージメントという言葉がよく聞かれるようになっています。
一方で、モチベーション・従業員満足度・ロイヤリティなど似た概念や言葉がこれまでも使われています。

組織が従業員の生産性を高め、組織力を強化するためには、従業員が組織とどう向き合い、どのような心理的状態で働いているのかを理解することが不可欠であり、違いを明確に理解することで、より効果的な人材マネジメントが可能となります。

そのため、本記事ではエンゲージメントと他の用語の意味と違いについて解説します。

目次

エンゲージメントとモチベーションの定義

エンゲージメントとは

そもそも英語の「エンゲージメント」(engagement)は「契約」「約束」「婚約」といった意味で使われます。
人事領域におけるエンゲージメントとしては「従業員エンゲージメント」という言葉でよく使われるように、企業・組織と個々の社員との関わり合い、組織に対する自発的な貢献意欲を表しています。

ただ、従業員エンゲージメントの定義は明確に決まっているわけではありません。いくつか参考文献による定義を紹介します。

引用元従業員エンゲージメントの定義
日本企業がエンゲージメント経営を実践する5つの要諦(p77-)企業が目指す姿や方向性を、従業員が理解・共感し、その達成に向けて自発的に貢献しようという意識を持っていること
組織の未来はエンゲージメントできまる(p.39)企業・組織と個々の社員の間の関わり合い。組織に対する自発的な貢献意欲
チャットツールにおける感情分析技術を活用した新しいビジネスサービスの創造:従業員エンゲージメントと感情スコアの相関分析による実証実験従業員個人が、自社と自身の方向性の合致を見出し、組織への貢献意欲が高まっている状態
(引用:「岡田恵子,吉田由起子,『日本企業がエンゲージメント経営を実践する5つの要諦』,ダイヤモンド社,2020年06月出版」
「新居佳英、松林博文,『組織の未来はエンゲージメントで決まる』,英治出版,2018年11月8日出版」
「中祖晴香,大滝令嗣,野口麗奈『チャットツールにおける感情分析技術を活用した新しいビジネスサービスの創造』,<https://www.jstage.jst.go.jp/article/taaos/7/2/7_191/_pdf>,2018 年 7 巻 2 号 p. 191-196」)

細かな定義は違えども、
・従業員と企業の間の信頼関係、結びつき
・自発的な貢献意欲
を表す指標と言えます。

そして、従業員エンゲージメントが高い状態とは、従業員が企業の方向性に共感し、主体的に仕事に取り組んで没頭している状態だと言えます。

従業員エンゲージメントについて、もっと学びたい方は以下の記事もご覧ください。

モチベーションとは

モチベーションは、「やる気」や「意欲」と訳されるように、行動を起こすための心理的なエネルギーを指します。

組織行動論では、「目標に向かって行動しようとする理由や欲求」として定義され、個人がどうしてその行動を取るのか、どれだけ強い気持ちでそれを続けるのかを左右する内面的な力だと考えられます。

このように、モチベーションは基本的に個人の内面に焦点が当たっており、「自分がどうしたいか」「なぜ取り組むのか」という、個人の意思や欲求といったエネルギーのことを指します。

エンゲージメントとモチベーションの違い

エンゲージメントとモチベーションの定義について解説しましたが、この2つはどんなところに違いがあるのでしょうか。

対象の違い

エンゲージメントは「誰(何)のために頑張るか」という、企業や仕事への結びつきや貢献意欲を指します。企業や組織に対して「ここで力を発揮したい」「この組織を成功させたい」という思いが強ければ強いほど、従業員エンゲージメントは高いといえます。

一方、モチベーションは「なぜ頑張るのか」という、個人の内側にある動機を指します。「自分が○○したいから行動する」というように、あくまで個人の欲求や理由が中心にあるのです。

関係性の違い

エンゲージメントは企業と従業員の双方向の関係性が重視されるのに対して、モチベーションはあくまで個人内部の心理プロセスです。

企業の施策がきっかけで「やる気が出る」ことはあっても、それを最終的にどう受け止め、行動につなげるかは個人次第です。仮に企業から高い報酬や評価を提示されてモチベーションがあがったとしても、それで必ずしも企業への貢献意欲、つまりエンゲージメントが高まるわけではありません。

持続性・時間軸の違い

エンゲージメントは比較的長期的・持続的な傾向があります。組織や仕事に対する愛着心や価値観の共有が土台になっているため、一度醸成されるとそう簡単には揺らぎません。

これに対してモチベーションは、日々の業務内容やコンディション、周囲の評価や報酬などで変動しやすく、仕事内容ごとに強弱が出やすい特徴があります。

主な構成要素・要因の違い

エンゲージメントはどちらかといえば内発的な要因(仕事の意義や組織への貢献、仲間との良好な関係など)を重視するのに対し、モチベーションは内発的動機づけ(興味や好奇心、成長実感、承認)と外発的動機づけ(報酬や評価)の両面から影響を受けます。

つまり、モチベーションは「昇給や評価制度などの外部からの刺激」によっても大きく左右される可能性がある一方、エンゲージメントは企業や仕事との心理的な結びつきがメインであるため、外部要因だけでは左右されにくいのです。

内発的動機づけ、外発的動機づけ、それぞれについては以下記事もご覧ください。

内発的動機づけとは?自発的な社員を増やす、実践ガイドと評価手法

外発的動機づけとは?メリットと限界、内発的動機づけに繋げる方法 

エンゲージメントと混同しやすい用語の意味と違い

エンゲージメント・モチベーション・ロイヤルティ・従業員満足度の違い

従業員満足度

「従業員満足度」はその名の通り、「従業員が企業に対してどれだけ満足しているか」を表す指標です。

一般的には、その企業の労働環境や福利厚生や給与を評価します。

従業員満足度が高いことは素晴らしいことですが、「企業への貢献意欲」があるとは限りません。今、所属している企業より待遇の良い企業があれば、転職する可能性もありますし、待遇が良いが故に、サボる従業員が出てくる可能性もあります。

「エンゲージメント」は、企業と従業員の双方向の関係を表すことに対して、「従業員満足度」は企業から従業員への一方的な関係であることが特徴的です。

従業員満足度について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ロイヤルティ

「ロイヤルティ」企業への従業員の忠誠心を表す指標です。

従業員がどれだけその企業の方針に従うかという尺度で測ることが出来ます。

「ロイヤルティ」の高さが企業の業績の向上に繋がることもありますが、企業の言うことに従うため、判断力や主体性が育たず、受け身な指示待ち人間になってしまう危険性を孕んでいます。

昔は企業が圧倒的な力を持っていたので、「ロイヤルティ」が重視されていましたが、現在はそのような企業も減ってきています。

先ほどと同じく、「エンゲージメント」は企業と従業員の双方向の関係を表すことに対して、「ロイヤルティ」は従業員から企業への一方的な関係であることが特徴的です。

また、「エンゲージメント」は企業と従業員が横の関係にあり、「ロイヤルティ」は縦の関係にあるるとも言えます。

まとめ

今回はエンゲージメントとモチベーションの違い、また、ロイヤルティ、従業員満足度といった概念との比較を通してエンゲージメントに対する理解を深めていただけたと思います。

エンゲージメントがなぜ最近注目されているのか、どんなメリットがあるのか、どうやって調べるのか、どうやって向上するのかといった内容については以下の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

ourly株式会社組織開発チーム所属。前職はourlyの親会社ビットエーでSEとしてデータエンジニアリングに従事。エンジニアチームのマネジメントや社内イベント企画運営の経験から組織開発に興味を持ちourlyへ。
副業としてコーチングやインタビューライティングを行う。
趣味はスノーボードとスキューバダイビング。

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