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マネジメントスキルとは?8つのスキルや身につけ方と役立つ資格を解説

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マネジメントスキルとは、組織の成果を最大化させるため、限りある経営資源を効果的に活用するための能力です。マネジメントスキルは、小さなチームから課や部署、さらには事業全体に至るまで、様々なところで必要とされます。部下を持つ立場になったら、ぜひ身につけたい能力です。

本記事では、マネジメントスキルと混同しやすいリーダーシップとの違いに触れ、マネジメントスキルに含まれる8つのスキルについて詳しく解説します。さらに、マネジメントスキルの身につけ方のほか、役立つ資格も紹介します。

目次

マネジメントスキルとは

マネジメントスキルとは、組織の成果を最大化させるため、限りある経営資源を効果的に活用する能力です。小さなチームから課・部署・事業全体に至るまでマネジメントの及ぶ範囲は広く、規模に応じて必要なマネジメントスキルも異なります。

また、マネジメントスキルで管理するものはチームメンバーなど「ヒト」だけでなく、機材・資材などの「モノ」や予算など「カネ」にも及びます。使えるものを全て使い、成果を最大化することが求められるのです。

マネジメントスキルとリーダーシップとの違い

マネジメントスキルとリーダーシップは一見似た言葉であるかのように思われますが、リーダーシップは「統率力」「指導力」を表す言葉です。自分自身が組織の規範となって行動し、チームメンバーや部下を強烈に牽引できる存在が「リーダーシップのある人」として語られます。

一方、マネジメントスキルは自ら動いて成果を出す力ではなく、経営資源を動かす力のことを指します。当人がリーダーシップを持ち規範となって行動しているかは問われず、あくまでも管理能力を問う言葉であることを理解しておきましょう。

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マネジメントスキルに必要な8つのスキル

ここでは、マネジメントスキルに必要なスキルを解説します。下記が全て揃っていれば非常にマネジメントスキルのある人として評価できるので、足りない部分がないかチェックしたいときにもお役立てください。

目標設定スキル

目標達成スキルとは、短期目標・中期目標・長期目標を個別に定められるスキルのことです。

事業を成功させるうえで目標を設定することは重要ですが、実現可能性が低く無茶な目標になっていると部下のモチベーションに関わります。また、目指すべき方向性と目標にズレがあった場合、方針もズレてしまうので注意が必要です。

高い目標設定スキルがあれば、スモールステップで目標をクリアしながら事業全体も成長していけるよう工夫できます。その後のマネジメントにも、大いに役立っていくでしょう。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントスキルとは、スケジュール通りにプロジェクトが進行しているか管理するスキルです。業務効率化して無理な進行にならないよう配慮したり、必要に応じて人の補充・異動を命じたりすることもマネージャーの仕事です。

また、スケジュールだけでなく予算や折衝の管理をすることもあります。クライアントと相談しながら予算の範囲内でできることを決定したり、決定事項を正しくチームメンバーに伝えてモチベーションを上げたりすることもプロジェクトマネジメントスキルに含まれます。

アセスメントスキル

アセスメントスキルとは、個々に異なる部下の能力・行動傾向・育成ポイントを正確に把握して育成に役立てるスキルです。適性を理解して業務の割り振ったり、性格に合わせた声かけをしたり、細やかな配慮が求められます。

これに成功すると個々のモチベーションが上がるだけでなく、エンゲージメントが向上して自発的な貢献を喚起できます。チーム全体が活性化しイノベーションが起きる可能性も高まるので、ぜひ取り入れていきましょう。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、コミュニケーション能力や対人スキルとも言い換えられるスキルです。チームメンバーと円滑な人間関係を構築しお互いに信頼しあえる環境づくりができれば、業務も加速化するでしょう。

また、社外の人や上層部に対してヒューマンスキルを発揮することも重要です。取引先からの信頼を集めて思わぬ情報を入手したり、上層部に現場の声を正確に伝えて予算や人員を豊富に獲得したりできれば、実行できる業務の幅も増大します。

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コーチングスキル

コーチングスキルとは、後進である部下・後輩に対しノウハウやナレッジを指導するスキルです。実務経験のない初心者にも分かりやすく噛み砕いて説明したり、理解度を個別に図りながらフォローアップできたりする人は、コーチングスキルが高いと評価されます。

コーチングスキルの高い上司がいるチームは、全体のレベルが引き上がります。更なる後進の育成にも貢献するので、メリットの多いスキルと言えるでしょう。

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ファシリテーションスキル

ファシリテーションスキルとは、会議・交渉・折衝を円滑に進めるスキルのことです。多様な意見をすぐに理解し、整理できれば議論が広がります。組織にとって特にメリットがあると思われる意見を採用しやすくなるだけでなく、議論そのものが有意義な場となっていくでしょう。

納得感の高い議論ができるので、個人ごとに考えがブレてしまうこともありません。効率よく合意を取るという意味でも、ファシリテーションスキルは不可欠です。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、業務の遂行に欠かせないスキルのことです。営業職であれば営業力やコミュニケーション能力、エンジニアであればプログラミング知識やITツールの操作スキルなどが該当します。

マネジメントではない現場の仕事も十分に担当できるスキルがあれば、リーダーシップも発揮できます。行動が説得力を伴うようになり、成果を示すうえでも部下からの信頼を集めるうえでも効果的です。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、物事の本質を見極めるスキルです。組織が抱えている課題の根幹がどこにあるのか、ボトルネックとなっている部分が何かなど冷静に見極めることができるので、問題解決力が高くなります。

また、一時のトレンドに左右されず顧客から期待されているニーズを読み取るなど、時代を生き抜く力を持っていることも特徴です。組織の方針決めをする際にも、コンセプチュアルスキルが大いに役立ちます。

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近年「組織開発」と頻繁に聞くようになりました。その一方で、言葉の意味合いは曖昧で、正確に理解し組織に落とし込めている企業は少ないかもしれません。

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マネジメントスキルの身につけ方

ここでは、マネジメントスキルを身につける方法を解説します。今後マネジメントスキルを強化したい人や、マネージャー研修に役立つ要素を探している人はご参考ください。

ディズニーストラテジーの3つの視点を持つ

ディズニーストラテジーとは、ウォルト・ディズニーが意識した3つの要素を指す言葉です。

1つ目は「ドリーマー」で、長期的な目標を持ち理想論を語る視点です。2つ目は「リアリスト」で、現実主義者として冷静に成否を判断しつつ足りない部分を推し量る視点です。最後の3つ目は「クリティック」で、夢を実現させるための障害となるリスクや問題点を浮き彫りにして対応する視点です。

これらが揃って初めて夢を叶えられるとする考え方なので、分析力・問題解決力を強化したいときに役立てましょう。

ポジションチェンジの思考を意識する

ポジションチェンジとは、視点を変えて思考する手法のことです。顧客の立場・部下の立場・取引先の立場など自分の立ち位置を変えることで考え方も変わり、優先すべき事項や本質的な課題が見えやすくなります。

今まで気づかなかったアイディアが生まれやすいので、イノベーションを活性化したいときに用いられる手法でもあります。

円滑なコミュニケーションのための会話術を取り入れる

マネージャーとして周囲の人と円滑なコミュニケーションを取るため、会話術を取り入れるのもおすすめです。傾聴と共感をベースにコミュニケーションしながら信頼をかちとったり、相手の性格や考え方に応じた話し方をしたりするのがよいでしょう。

味方が増えれば、業務の進行も速やかになります。マネジメントスキルを得たいときには、意識してみましょう。

マネジメント業務をサポート ourly profile

ourly profile(アワリープロフィール)は、個人のプロフィール機能や組織図機能などにより、組織のサイロ化を解消する社内コラボレーション創出ツールです。

3つの大きな特徴により、勤務形態・メンバー数にとらわれず、マネージャー(リーダー)とメンバーの相互理解を促します。

  • 人となりが一目でわかる自己紹介画面
  • 独自の探索機能により、思いがけない出会いを創出
  • 組織図により、チーム・部署を超えて組織を理解できる

こうした特徴から「この人こんなスキルを持ってたんだ!」「Aさんはこんな趣味・経験があったのか!」などの気づきを生み出し、効率的なチームマネジメントコミュニケーション円滑化を実現します。

チーム単位での導入も可能で、ユーザー規模に応じた料金をご用意しております。詳しくはこちらからサービスページをご覧ください。

サービスページはこちら

マネジメントスキル向上に役立つ資格

最後に、マネジメントスキル向上に役立つ資格を紹介します。広く通用するマネジメントスキルを習得したいときや、客観性のあるスキル証明が欲しいときにご検討ください。

ビジネスマネジャー検定

ビジネスマネージャー検定は、マネージャーとして経営ビジョンの浸透・事業戦略の策定および実行・チームのモチベーション向上などさまざまなスキルを図る検定です。

あらゆるマネージャーが共通して身につけておくべき重要な基礎知識を問う試験でもあるので、初めてマネジメント関連の試験を受ける人にもおすすめです。公式のわかりやすいテキストも整備されているので、マネージャーとしてステップアップしたいときは参考にしてみましょう。

PMP(Project Management Professional)

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントに関する経験・知識・教育を測ってプロフェッショナルとして認定する試験です。

専門知識を有している証明になるだけでなく、スキルアップ・キャリアアップにも貢献します。PMPには専用の部会活動があり、コミュニケーションの場にもなっているので社外の人的ネットワークを構築したいときにもおすすめです。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、企業の経営に関わる知識を横断的に習得した人に与えられる称号です。マネージャーだけでなく経営者・管理職・バックオフィス部門の担当者・金融機関従事者・コンサルタントなどが受験する機会も増えています。

経済産業大臣が認定する国家資格であり難易度は高いですが、公平・公正に自社の状況を分析できるスキルでもあるのでニーズが高まっています。

MBA(Master of Business Administration)

 MBA(Master of Business Administration)は「経営学修士」を指す言葉であり、大学院や海外のビジネススクールで経営学を専門に学んだ人に与えられる称号です。座学で知識をインプットするだけでなく、立場の異なる講師やスクールメイトとグループディスカッションしながら学ぶ機会が多いので「生きた学び」を得やすいことが特徴です。

経営者の育成を目的にしており、実学重視の学びをしたいときにおすすめです。

マネジメントスキルを向上させてチームの働きを最大化させよう

マネジメントスキルのある人材がチームにひとりいるだけで、チーム全体の働きや成果は最大化しやすくなります。必要なスキルやマネージャーに課せられる役割を理解しながら、全体を牽引する人材を育成していきましょう。

今回紹介した内容を社内報に掲載し、マネージャー希望者を幅広く募ることも可能です。また、研修の場などで活かすこともできるので、既存のマネージャーはもちろん新規のマネージャー育英にも目を向けてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

渡辺 瞳のアバター 渡辺 瞳 ライター

フリーライター。総務人事の仕事を9年経験し、フリーランスとして独立。
HR戦略・労務管理・組織づくりなどのテーマを中心に記事を執筆中。
趣味が高じて音楽系コンテンツを黙々と執筆することもある。

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