この記事をシェアする

【2025年最新】社内SNSツール比較7選!導入目的と比較ポイントとは

髙橋 新平

公開日:

2020.11.13

更新日:

2025.07.31

社内SNS 比較

「社内SNSを導入して、社員同士の交流を増やしたい」
「社員が気軽に情報共有・キャッチできる場を作りたい」
そうした思いから「社内SNS」を検討している企業様の声をよく耳にするようになりました。

しかし、9割の社内SNSは失敗すると言われており、社内SNSを成功させるためには導入前の検討が非常に重要です。本記事では、おすすめの社内SNSツールや、導入後のよくある失敗と成功のポイント、メリットについて解説します。

目次

社内SNSとは?

社内SNSとは、外部からのアクセスができないように運営をするSNSを指します。

企業内の従業員同士が、情報共有やコミュニケーションをスムーズにおこなうためのサービスで、FacebookやX、LINEなどのような機能を、社内利用むけに最適化したものです。

メールに比べて連絡をおこないやすく、プライベートと職場を切り分けながらも、リアルタイムに情報共有ができるため、導入を検討する企業も増えています。

社内SNSで成功するためのポイント(失敗例つき)

弊社は、Web社内報の導入を検討されている企業様より、年間1,000件以上のご相談を受けています。ヒアリングするなかで、「社内SNSを運用しているが上手くいかない」というご相談もいただきます。
このセクションでは、社内SNSを成功させるポイントを、陥りがちな失敗例とあわせて解説します。

社内SNSを導入する目的を明確にする

社内SNSを導入するにあたり、目的を整理して言語化することが非常に重要です。コミュニケーション活性化が目的なのであれば、「誰と誰のコミュニケーションなのか」「他のツールとの使い分けはどうするか」など、解像度を上げましょう。

【失敗例①】使用するツールと目的がマッチしていない

失敗例として、注目度が高いからなんとなく社内SNSを導入する場合や、社内SNSを導入することそれ自体が目的になっているケースがあります。導入目的が不明瞭であると、導入してもやがて利用しなくなってしまいます。

また目的によっては、社内SNSよりも社内報や社内ポータルなどといったツールを導入した方が課題の解決に繋がる可能性があります。
例えば、全社に向けた情報情報の共有に課題がある場合、社内SNSよりも社内報の方が適しているといえます。

導入目的・ルールを社内に周知する

社内SNSは、社員の自発的な投稿に支えられるツールです。導入時に目的やルールを明確に周知することで、「導入意図と異なった使われ方をする」状態を予防することができます。

【失敗例②】導入目的とは異なる使い方をされる

社内SNSの大きな特徴として、社員が自分の意思で投稿をおこなうという点が挙げられます。良くも悪くも社員の自主性に左右されるため、目的を統一できずに運用方針が曖昧になるおそれがあります。

たとえば、
「全社でのコミュニケーションの活性化を目的に社内SNSを導入したのに、一部の社員しか閲覧せず内輪ネタばかりの投稿になってしまった」
「業務に活かせる情報交換を期待して社内SNSを導入したのに、雑談ばかりになってしまった」

など、導入の目的に反した結果を招いてしまい、失敗に終わるケースがあります。

【失敗例③】一部の社員しか閲覧しない

社内SNSは、リアルタイムな情報共有が可能になりますが、そのため情報の流れるスピードが速く、頻繁に社内SNSを閲覧できない社員が置き去りにされてしまうおそれがあります。

タイムラインの情報を継続的にキャッチする社員と、時々閲覧する社員とで情報量に乖離があり、一部の社員だけのコミュニケーションの場となってしまうかもしれません。すべての社員が同じくらい情報を得られるようにと社内SNSの閲覧を強制化したり、ルールを定めても、 社員が負担に感じてしまうというリスクを取る必要があるでしょう。

全社員のコミュニケーションがすでに活発でない限り、社内SNSによって全社員のコミュニケーションが自然と活性化する状態を作るのは難しいでしょう。

【失敗例④】投稿がされない

社内SNSでは、誰でも気軽にチャットベースで投稿ができますが、全社に向けて個人が情報発信をすることに抵抗を感じる社員もいるでしょう。カジュアルな場とはいえ、ボトムアップで全社発信できる組織文化である必要があります。

社内SNSの利用は現場社員の投稿頻度に依存してしまうので、全く使われずに形骸化してしまうおそれがあります。発言のハードルを下げたり、社員自らが発信したいと思える内容を作ることが必要です。

また、社内で導入しているツールが複数ある場合、どのツールで何を発信したら良いのか分からない状況になってしまいます。発信する媒体が分散してしまい、社内SNSでの投稿がされない状態になりかねません。他に使用しているツールとの使い分けを明確に周知する必要があります。

おすすめ社内SNSツール比較表

スクロールできます
ツールLINE WORKSSlackChatworkみんマイViva EngageTalknoteTUNAG
目的(おすすめ)業務効率化交流の促進
特徴・LINEと同じチャット・スタンプ機能
・掲示板・カレンダーなどビジネス効率化機能
・他社サービスとの連携機能
・アプリ/ブラウザ両方対応
・他社サービスとの連携機能
・ファイル共有可能
・シンプルで直感的な使用感
・チャット内でのビデオ・音声通話・画面共有が可能
・外部サービス連携・API連携が可能
・プロフィール機能
・毎日社員が質問に答える機能
・管理者側でメンバーを選定して会話させる機能
・社内版twitter
・Office製品と連携可能
・マルチデバイス対応
・組織改善・離職防止
・アクションリズム解析
・オーバーワーク検知機能
・リアルタイムな情報共有
・マニュアル/日報を含む社内業務のDX化が可能
・デザインカスタムが可能
料金・無料(※機能制限あり。30人まで)
・スタンダード:¥450/月(年額契約)
・アドバンスト:¥800/月(年額契約)。

月額契約なら¥540/¥960
・無料(※機能制限あり)
・960円/1名
・1,800円/1名
・フリープラン ¥0
・ビジネス:¥840/月(年額契約時 ¥700)
・エンタープライズ:¥1,440/月(年額契約時 ¥1,200)
・0円(10名まで・画像投稿は300枚まで)
・200円/1名
・300円/1名
・500円/1名
・Viva Engage自体に単独料金プランなし。
・従業員コミュニケーション&コミュニティ(Viva C&C)ライセンス:¥299/ユーザー/月(年払い)
・Microsoft Viva Suite(フルスイート):¥1,799/ユーザー/月(年払い)
(※いずれも税抜価格)
非公開(※要お問い合わせ)非公開(※要お問い合わせ)

おすすめ社内SNSツール7選

実際に社内SNSを導入してみようと思っていても、ツールの種類が多くて何を導入すればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、おすすめの社内SNSツール7選を導入の目的別で紹介します。

業務効率化におすすめのツール

【無料プランあり】LINE WORKS

LINE WORKSはLINE WORKS株式会社が展開する社内SNSです。日本で一般的に使用されているチャットツール「LINE」と同様の使用感なので、誰でも直感的に使用することができます。LINEの基本機能であるチャットやスタンプに加えて、掲示板・カレンダーなどのビジネスで使える機能も備わっています。

LINE WORKSにはいくつか料金プランがありますが、無料プランでも一定の基本機能が備わっています。無料プランの場合はビデオ通話の人数が最大4人・60分までといった追加条件があるので、使用したい人数を整理して確認する必要があります。

LINE WORKSの特徴
  • LINEと同じチャット・スタンプ機能
  • 掲示板・カレンダーなどビジネスの効率化ができる機能
  • 他社サービスとの連携機能
  • 無料で使用できる範囲が広い
LINE WORKSの月額料金プラン

・無料(※機能制限あり。30人まで)
・スタンダード:¥450/月(年額契約)
・アドバンスト:¥800/月(年額契約)。月額契約なら¥540/¥960
URL: https://line.worksmobile.com/jp/

【無料プランあり】Slack

slackは世界で大人気のビジネスチャットツールです。150ヶ国以上で利用されており、日間アクティブユーザー数は1200万以上を誇ります。

チャットツールとして連絡を取り合うだけでなく、雑談用のチャンネルを作成してSNS形式で社内コミュニケーションを取ることが可能です。スタンプのカスタマイズ性も高く、自社ならではのスタンプを作成してリアクションをおこなうなど、組織の文化醸成にも寄与します。

雑談が生まれやすくなる外部ツールと連携することにより、会社側から雑談を促す施策を打つことも可能です。機能が豊富で自由度の高いツールであるため、運用方法次第で社内コミュニケーションを活性化することができます。

Slackの特徴
  • アプリでもブラウザでも使用可能
  • 豊富な外部とのサービス連携ができる
  • さまざまなファイルを簡単に共有できる
  • 無料でも十分に使える
Slackの月額料金プラン
  • 無料(※機能制限あり)
  • 960円/1名あたり(プロ)
  • 1,800円/1名あたり(ビジネスプラス)

URL:https://slack.com/intl/ja-jp/

【無料プランあり】Chatwork

Chatworkは、株式会社kubellが運営するクラウド型ビジネスチャットツールです。シンプルで直感的なUI、国内中小企業に特化しており、チャット・タスク・通話・ファイル共有を統合しているサービスです。

多言語対応(日本語・英語・繁体字中国語・ベトナム語)も備えており、海外拠点との連携もスムーズで、業務効率の向上を図る コミュニケーションに効果的なツールだといえるでしょう。

Chatworkの特徴
  • シンプルで直感的な使用感
  • チャット内でのビデオ・音声通話・画面共有が可能
  • 外部サービス連携・API連携が可能
Chatworkの料金
  • フリープラン ¥0
  • ビジネス:¥840/月(年額契約時 ¥700)
  • エンタープライズ:¥1,440/月(年額契約時 ¥1,200)

URL: https://go.chatwork.com/ja/

交流の促進におすすめのツール

【無料プランあり】みんマイ

みんマイは、ユニテックシステム株式会社が提供する、社内コミュニケーション自走化ツールです。

趣味や考え方などのパーソナルな情報を引き出す機能が充実している点や、ツール管理者が社員を選抜して会話してもらうマッチング機能など「社員同士のコミュニケーション活性化」に注力している点が特徴です。

みんマイの特徴
  • 充実したプロフィール機能
  • ツール上に限らないコミュニケーションを創出する機能が充実
  • 毎日社員が質問に答えられる機能で、雑談のきっかけに
  • 管理者側でメンバーを選定して会話させる機能
みんマイの月額料金プラン
  • 0円(10名まで・画像投稿は300枚まで)
  • ベーシック:月額300円/人(有効アカウント数×300円、最小月 3,000円)

最低契約人数は25名。

URL:https://www.uts-navi.com/min-mai/

Viva Engage(旧Yammer)

Viva Engageは旧 Yammer をベースにしており、Microsoft Teams 上で利用できる社内SNS/コミュニティツールです。Yammer のすべての機能に加え、新たに「ストーリーライン」や「投票・質問・称賛」機能、仮想イベントなどが統合されており、エンゲージメント向上に特化しています
Microsoft 365 エンタープライズや現場プランの契約ユーザーは Viva Engage の基本機能を利用できます。

Viva Engageの特徴
  • 社内X/Twitter
  • Office製品との連携が可能
  • マルチデバイス対応
  • office365を導入していれば、実質無料で利用できる
Viva Engageの月額料金プラン
  • Viva Engage自体に単独料金プランなし。
  • 従業員コミュニケーション&コミュニティ(Viva C&C)ライセンス:¥299/ユーザー/月(年払い)
  • Microsoft Viva Suite(フルスイート):¥1,799/ユーザー/月(年払い)

※いずれも税抜価格

URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva/engage

Talknote

Talknoteはコミュニケーションを活性化させ、離職を防ぐ社内SNSです。コミュニケーションをデータ化することで、社員やチームの状態を確認します。労働時間の管理や心理的な問題についてのフォローをおこなうことで離職を防ぎます。

画面や操作はfacebookに近く、タイムラインの投稿に対してコメントすることができるので、リアルタイムな情報の確認とリアクションが可能です。気軽なコミュニケーションだけでなく、仕事への指示や進捗の可視化にも活用できるでしょう。

Talknoteの特徴
  • 組織改善・離職防止の社内SNS
  • アクションリズム解析
  • オーバーワーク検知機能
Talknoteの料金

非公開(※要お問い合わせ)

URL:https://talknote.com/

TUNAG

TUNAGは株式会社スタメンが運営する多機能DX推進ツールです。社内チャットや社内掲示板を始め、サンクスカードや日報など、社内コミュニケーションを活性化させる複数の機能が備わっています。

社内掲示板機能はタイムライン形式でお知らせや動画を共有することが可能で、リアルタイムな情報を社員が確認することができます。タイムラインの投稿には社員が8種類の絵文字でリアクションすることができ、気軽なコミュニケーションのきっかけとなります。

TUNAGの特徴
  • リアルタイムな情報共有
  • マニュアル・日報を含む社内業務の幅広いDX化が可能
  • 自社らしいデザインへカスタム可能
TUNAGの料金

非公開(※要お問い合わせ)

URL:https://biz.tunag.jp/

【目的別】社内コミュニケーション施策の比較表

社内SNSツールをご紹介しましたが、目的によっては、社内SNSよりも社内報や社内ポータルなどといった類似ツールを用いた方が抱える課題の解決に繋がる可能性があります。
解決したい課題に対する打ち手を考える際にツールを比較できる表を作成しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

特徴社内SNSWeb社内報イントラネット
グループウェア
チャットツール
理念方針浸透
組織間の相互理解促進
社員間の個人的な繋がり強化
コミュニケーション速度向上
社内規則などの掲示/伝達
コミュニケーションの性質ボトムアップ型トップダウン型トップダウン型個人→個人型
情報の再活用/ストック性×

全社でのコミュニケーション活性化ならourly

全社でのコミュニケーションを活性化させる上で、社員の自主性に左右される施策だけでは失敗してしまうこともあります。また、情報が流れていくフロー型の施策では、タイミングが合わなかったり、新入社員がついていけなかったりといった懸念点もあります。

「こういう発信をしたい」「こうした情報をやり取りしてほしい」など、理想像が明確になっている場合は、運用者が発信内容をコントロールできる施策も合わせて検討するのがおすすめです。

たとえば社内報であれば、運用者が目的に沿った内容の情報発信を戦略的におこなうことができて、社内報に蓄積された情報に社員は好きなタイミングでアクセスすることが可能です。

なかでも、社内コミュニケーションの活性化に特化した社内報サービスのourlyでは、コメントやリアクションの心理的ハードルを下げる機能や、社員同士の自発的なコミュニケーションが生まれるプロフィール機能が充実しています。

コミュニケーションを加速させるコメント/リアクション機能

ourly独自の「段落ごとにできるリアクション機能」によりコミュニケーションのハードルを下げて、書き手と読み手の双方向的のなコミュニケーションを実現できます。

段落ごとに「いいね」「もっと知りたい」を気軽に押せる・コメントができる

またオプションのプロフィール機能を活用すれば、人となりの理解や共通点の発見、誰が何を知っているか(know who)の可視化が促進されます。
相互理解に留まらず、業務に役立つコミュニケーションも生み出せます。

業界初の分析機能

web社内報は広く外部公開されているwebサイトと違い、ページ閲覧数(ページビュー)の多い少ないではなく、社員の何%に届いているか(閲覧率)が重要です。
ourlyはweb社内報ツールとして初めて閲覧率の概念を取り入れ、さらに「記事を開いたか」だけでなく、「どこまで読み切ったか」が分かる読了率や、記事に反応したリアクション率など多面的に社員の理解・共感度を測れます。

さらに、これらの指標は部署や役職、その他ユーザー属性別に分析できるので、どういった属性にメッセージが届いているのかを見ながら、発信するメッセージの改善ができるのが強みです。

専門コンサルティングチームによる伴走支援体制

ourly利用企業の支援を通じて蓄積した、豊富なweb社内報の活用事例・運用ノウハウをもとに専門コンサルティングチームが伴走支援。

リリース前には課題ヒアリングを通じて、定性/定量の目標設計を行い、リリース後は分析レポートを用いた定例ミーティングを毎月実施。効果検証と次の施策ディスカッションを行います。

さらに、社内報の記事作成代行や導入時の全社説明会の実施、社員へのライティング研修など、さまざまな支援策を提供しており、継続率は100%です。

共通点でつながり、自発的なコミュニケーションが生まれる ourly profile

社内SNSを有効活用して、コミュニケーションを活性化させよう

本記事では、社内SNSにおすすめのツールや、メリット、失敗しないための運用ポイントを解説しました。

社内SNSとは、社内コミュニケーションを活性化し、効率的な情報共有をするためのツールです。社員の自主性に左右される難しい施策ですが、社内SNSを導入する目的の解像度を挙げて周知することで、社内コミュニケーションを活性化させましょう。