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web社内報で追うべきKPIはPV・・・?

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web社内報で難しいKPI設定。(紙の社内報でももちろん難しいですが)

多くの企業はwebメディアと同じような考えで、KPIとしてPVなどを追っていることが多い肌感です。

果たして、社内報でPVを追うこと自体にはどんな意味があるのでしょうか? 今回はその件について、考えてみたいと思います。

目次

一般メディアと社内報の違い

本題に入る前に、一般メディアと社内報の違いについて述べておきたいと思います。
簡単にまとめると下記のような形になります。

一般メディア社内報
目的収益/顧客獲得組織課題の解決
読者不特定多数特定一定数
情報の制約ほとんどなし目的にあっている必要がある

一番大きな部分は、目的の違いになります。一般メディアは収益を目的としていることに対して、社内報は組織課題の解決を目的にしております。収益といった観点では、回り回って還元されていくものだとは思いますが、運用に人件費もかかってくるので、社内報によって何が解決できるのか、何が解決したいのかという目的設計が非常に重要になります。

また、読者が特定一定数だというのも、大きな違いでしょう。基本的には従業員だけが見るケースがほとんどだと思います。企業によってはOB/OGや、家族も閲覧対象に入れている企業もあるとは思いますが、それでも不特定多数に向けて発信しているものではありません。

社内報の場合にPVは実態を反映しにくい

結論から申しますと、社内報という特性上、PVを追うこと自体はあまり合わないのかなと思っています。

多くのwebメディアでは、1つの重要指標としてPVを追うことが多いですが、それは、単純に目的が収益獲得なので、多くの回数をみていただくことで、広告収益などが増えるといった側面が大きいはずです。なのでPVを重要指標にする妥当性があるわけです。
一方で、社内報については、特定一定数しか読者がいないので、すごくいいコンテンツが投下できたとしても、従業員が200人の企業で、1記事が1,000PVを出すことは稀でしょう。

また、こういうケースもよくみます。さきほどの例同様に、従業員200人の企業で考えてみます。
PVだけをみるとある記事で180PVが出ています。直感的にはほとんどの従業員がその記事を閲覧しているような気がしますが、アクセス数と人数の関係をグラフにしてみると、だいたいは下記のような分布になります。

多くの人はみていないのに、一部の方がアクセスが多いために全体の数字を上げてしまっている・・・ということが社内報では非常に多くおきます。
社内報を担当している部署の方が、入稿確認や反響の確認などで多くアクセスしているために起きるケースが多いように感じています。
特に母数が少ない企業では、このような外れ値があればあるほど、PVで実態を把握するのは難しくなってしまうため、注意が必要でしょう。

PVを追うことで価値があるケース

ただ、PVを追うことで価値があるケースもあると思っています。それは、何度も明確に読んで欲しい記事や、複数回確認する必要がある記事などです。

例えば会社のミッションに関わる話や、大事にしている価値観などがそれにあたるでしょう。その場合は月次で、多くの人がみてくれるかという観点でPVを追うことは悪くないと思います。

短絡的に一般メディアに合わせずに、社内報の目的に合わせたKPI設計を

社内報と一般メディアをごっちゃにしてしまい、一般メディアの手法を社内報に取り入れてしまうことも多いと思うのですが、目的が違うのでそのまま取り入れると問題になってしまうケースも多々あります。

社内報の目的に立ち返って、どの数値をみていくのが効果的なのか考えた上で、改善にあたりましょう。

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この記事を書いた人

Nozomu Iinoのアバター Nozomu Iino ourly株式会社 執行役員CMO

ourly magazine編集長。
業界No.1のAI特化型メディア『Ledge.ai』元編集長。
大手メーカーでユーザビリティエンジニアに従事したのち、株式会社ビットエーに入社しAI関連の新規事業の立ち上げを行う。
新規事業のチームを株式会社レッジとして子会社化し、執行役員に就任。新規商材の開発や事業のグロースに携わる。
現在はエグゼホールディングスにて新規事業開発の業務に従事。

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