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社内報ってどう運用するべき?

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Aya Murayama

公開日:

2020.09.25

更新日:

2025.06.11

ourlyでいくつかの組織の社内報運用を手伝わせてもらっている中で、社内報はどうあるべきなのか? という相談を受けることが多くなった。

と言っても僕もそんなに社内報の経験が豊富なわけではないけど、webのメディアは数年やっているし、それなりに成果も出した(つもり)。

今回は、僕なりの答えを考えてみたい。

目次

そもそも社内報の目標管理は難しい

従業員数が300人以上いる会社の8割は、何かしらの社内報を運営しているらしい。

が、肌感としては半分ぐらいの会社が、目的も設定せずになんとなく運用してしまっている気もする。

コミュニケーション活性化とか、社内の理念浸透とか、若手の離職率低下とか。会社ごとに目的や課題はあり、それを解決する手段としての社内報を運用しているはず。

ここからする話は、目的を持って社内報を運用していることがが前提。

一般的には目的を達成できたか確認するために、目標数値を設定して、何かしらの数字を見ていくことが多いと思う。

ただ社内報はその目的を達成できる状態が、数字として定義しにくい。そこには2つ原因がある。目的自体の抽象度が高いことと、社内報のあらゆる数字が取りにくいことだ。

無理やり一つの指標で管理しようとすると謎な運用になる

ただ、仕事としてやるからには何かしらの目標が無理やりにでも必要で、数値で管理できるものを目標として置いてしまっていることが多い。
例えば、紙の社内報であれば、アンケートをとって満足度調査をしたり、webの社内報であればどのくらい見られたかというPVや、社内の何割が見ているかという閲覧率といった指標を目標にすることが多いように思える。

と、ここでそもそもの目的に戻ると、社内報の満足度や、PV・閲覧率があがったところで、そもそもの目的が達成できたことにはならないのは、理解してもらえると思う。

つまり仕事っぽくするためになんとなく数値で管理してしまっている。そこで間違った数字を目標にしてしまうと、失敗することが多い。

例えばweb社内報を運用していて、PVを目標にした場合、多く読まれる記事が正義という話になってしまい、目的と直接的に関係ない記事が乱立してしまう。

PVが出ている記事と出ていない記事の分析をしたところで、切り口が面白いかどうか、タイトルが良かったかどうか、みたいなテクニックよりの話になってしまう(webメディアでもよくある)。

「xx期の事業方針説明」みたいなコンテンツより、「会社の近くの美味しいランチ10選!」みたいなコンテンツが読まれてしまう場合、後者のようなコンテンツが乱立し、「で、結局なんで社内報やってたんだっけ?」となってしまう。

全てのコンテンツに目的とターゲットを設定しよう

じゃあどうすればいいの? というと、全てのコンテンツにちゃんとした目的を持たせるべきだと思っている。

社内報の目的があって、それに紐付ける形でコンテンツの目的を持たせる。すると、コンテンツごとに目標をおくべき指標が変わるはずなので、一辺倒にPVなどのわかりやすい指標を追う形ではなく、もう少しだけ実際の目的にあわせたPDCAが回せるようになる。

社内報、というかインナーコミュニケーションは特殊な部分があって、従業員全員にメッセージを隈なく届けたいのかというと実は違うはず。

そもそもメッセージというのは誰に何を届けたいか、なのでまずはそこをちゃんと全てのコンテンツに持たせた上で運用をしてもらいたい。

社内報の目的が「理念浸透」だとすれば、基本的には会社の方向性や理念を伝えるための記事がメインになるべきだし、マネジャー向けの記事、新人向けの記事・・・というような形でターゲットによって伝え方を変えた方がいい。

ただそういうコンテンツばかりになってしまうと、社内報を読むのが辛くなる人もいると思うので、適度にライトな記事も作っていく。ただ、その目的は明確で、「理念浸透させる上でに、社内報を読んでもらう必要があるので、引き続き注意を惹きつけるため」という役割をしっかりと置くべきだ。

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