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社内報の最適な文字数とは?読了率を高める秘訣を徹底解説

社内報の最適な文字数とは?読了率を高める秘訣を徹底解説

弊社では200社以上の社内広報の支援をさせていただいておりますが、その中で人事・広報担当の方からいただく質問として多いものが2つあります。

「社内報の記事をどのくらいの文字数で書けばいいのかわからない」
「長すぎると最後まで読まれないのでは?」

実際に、弊社が提供するweb社内報サービス「ourly(アワリー)」のデータでは、”3,000文字”を超えたあたりから読了率が下がるという興味深い傾向が見られました。

※読了率とは:どれだけの人が最後まで記事を読んだかを示す指標

本記事では、このデータをもとに「社内報の文字数はどれくらいが最適なのか?」を解説します。

目次

社内報の目的と文字数との関係を考える

なぜ社内報の文字数を考える必要があるのでしょうか。それは社内報を運用している目的を達成するための要素になり得るからです。

社内報は従業員エンゲージメントを向上させる

社内報を通じて、企業の理念浸透や文化醸成、社内コミュニケーションの活性化などをおこなうことができます。

社内報を運用する目的(一部)
・経営層からのメッセージを現場の社員に届ける
・部署間、拠点間、世代間のコミュニケーションのきっかけをつくる
・社員同士の価値観や業務内容などの相互理解を促進する

詳しくはこちらの記事でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

しかし、社内報は業務時間の合間で読まれることも多いため、「長い文章だと最後まで読まれない」という課題が発生しやすいのも事実です。

”ちょうどいい”文字数を設定する意味とは

発信したメッセージを最後まで読んでもらって初めて、社内報を運用する目的達成に近づきます。

たとえば、経営層からのメッセージ発信を通じて理念浸透をしていきたい場合は、従業員の方々はその記事をしっかり読んで経営陣が考えていること会社の方向性を理解することが重要です。

しかし、そもそも社内報が読まれないとせっかくの情報が社内に浸透していないことになるので、重要なメッセージを多くの従業員に理解してもらうためにも、適切な文字数を考えることが大切です。

【前提】web社内報「ourly」で取得できるデータ

web社内報「ourly」では、以下のような指標が記事ごとに分析できます。

  • 閲覧率:社員全体のうち、何%の人が記事を見たか
  • 読了率:記事を見た人のうち、何%の人が最後まで読んだか
  • リアクション率:記事を見た人のうち、何%の人が「いいね」やコメントをしたか

今回は、特に「読了率と文字数の関係性」に着目してデータを分析した結果をご紹介します。

【3,000文字の壁】読了率から見る文字数の目安

1,000〜2,000文字がボリュームゾーン

ある期間に投稿された複数のクライアントの記事を分析したところ、1,000〜2,000文字程度の記事が最も多いことがわかりました。平均すると約1,400文字で、思ったより短めという印象かもしれません。

3,000文字を越えると読了率は急下降

文字数ごとに平均読了率を算出すると、3,000文字を超えたあたりから読了率が急に下がる傾向が明らかになりました。

・3,000文字までは大きな変化はない
・3,000文字を超えると、急激に読了率が低下

これは、社内報が業務時間中に読まれることが多いことも要因として挙げられます。文章を読むスピードは1分あたり600文字と言われていて、3,000文字で約5分の計算となります。

これらを踏まえると、3,000文字以上の記事は読者に対して「読むのが大変そう…」という心理的ハードルが生まれていると考えられます。

3,000文字を越える場合の編集のコツ

これらのデータから私たちは3,000字を超える場合は、短くできる部分がないか、前半後半で分けられないかなどを検討することをおすすめしています。

不要な重複や冗長表現がないかチェック

まずは編集段階で、内容の重複や冗長な表現がないか見直してみましょう。表現を簡潔にまとめるだけでも、数百文字単位でボリュームを削減できる可能性があります。

前半と後半で記事を分割する

どうしても長くなりそうな場合は、思い切って前後編や複数回連載に分ける方法がおすすめです。

前半記事:概要や背景、導入部分
後半記事:具体的な事例やまとめ

ひとつの記事を2,000〜3,000文字程度に収めることで、読者の負担を軽減しつつ、読み続けてもらいやすくなります。

メインメッセージは最初の方で伝える

長い記事の場合、結論や要点はなるべく冒頭付近で示します。最初に結論がわかれば、読者は読み進めるモチベーションを保ちやすくなります。

文字数だけじゃない!読了率を上げるテクニック

見出し・段落・箇条書きを活用する

記事全体を数百文字ごとに段落で区切り、見出し(h2、h3など)を使うと、ざっと流し読みでも内容が把握しやすくなります。また、箇条書きを用いて要点を整理すると視認性が高まります。

画像や動画、図表を挿入して飽きさせない

テキストだけで長文が続くと、どうしても離脱率が上がりがちです。要所要所に画像やグラフ、動画リンクなどを挿入してビジュアルで情報を補完すると、記事を最後まで読んでもらえる可能性が高まります。

社員インタビューや具体的なエピソードを織り交ぜる

「人」にフォーカスしたコンテンツは、読み手の興味を引きやすいもの。たとえばプロジェクト担当者のインタビューや、失敗談・成功談などがあると、読者が自分事として捉えやすい記事になります。

まとめ

読まれる社内報のポイントは主に3点です。

・3,000文字を目安に、それ以上になりそうな場合は分割やリライトを検討する
・忙しい社員が限られた業務時間で読めるように、なるべくコンパクトにまとめる
・文字数だけでなく、見出し・段落分け・ビジュアルを駆使して読了率を上げる

社内報は、あくまで「社員が読みたい」と思えるコンテンツであることが大前提です。長くなりそうなら本当に必要な情報だけを厳選し、複数回に分けるなどの工夫をすることで、最後まで読んでもらいやすくなります。

読まれる社内報の詳しい書き方はこちらの記事で解説しておりますので、ぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

大学卒業後、大手施工管理会社を経て、株式会社ネオキャリアへ入社。中途採用領域における法人営業や採用支援、マーケティングに従事する。2024年にourly株式会社へ中途入社し、BtoBマーケティング領域における、ウェビナーや展示会の企画運営やオウンドメディアの運用などに携わっている。

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