タレントマネジメント学習におすすめの本12選!人事の必読書も紹介
タレントマネジメントとは、社員のスキルや能力といった資質(=タレント)をもとに、育成や人事配置を行う取り組みを指します。
タレントマネジメントを自社に導入するにあたって、本を読んでスキルアップしたい人事担当者の方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、タレントマネジメントを学びたい人事におすすめの本を12冊紹介します。基本や実践を学ぶ本を3冊、データの活かし方を学ぶ本が2冊、人材マネジメントについて学ぶ本3冊です。そして最後に、人事担当者としてぜひ読んでおきたい本を4冊を別途紹介します。
タレントマネジメントの基本を学ぶ3冊
まずは、タレントマネジメントの基礎・基本を学ぶ3冊を紹介します。
タレントマネジメントとは何かという基本知識や、近年タレントマネジメントへの注目が高まっている背景を知りたいときにお役立てください。
タレントマネジメント概論-人と組織を活性化させる人材マネジメント施策| ダイヤモンド社
本書では、成長し続ける組織の基盤づくりに欠かせないタレントマネジメントの思考を学ぶことができます。基本的な考え方やタレントマネジメントならではのメリット・代表的な施策・導入のフローなどを一通り学ぶことができるため、教科書のような存在として活用できるでしょう。
全ての業種・職種に対してタレントマネジメントが必要であると強く説いており、これまで自覚していなかった自社課題を見つけるヒントにもなりそうです。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4478027269
タレントマネジメント入門-個を活かす人事戦略と仕組みづくり|ProFuture
本書では、新たな人事管理手法のひとつとしてタレントマネジメントを紹介しています。タイトルに「入門」とある通り、タレントマネジメントの定義・理論・実践方法などについて幅広く掲載されており、学術的視点と実務的視点の両方からタレントマネジメントを知ることができます。
また、転勤・フルタイム就労・新卒一括採用を前提とするこれまでの人事施策に対する疑問も呈しており、社内体制の見直しに役立ちます。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4908020094
日本企業のタレントマネジメント|中央経済社
本書は「HRアワード2020」に入賞しており、日本企業の体質にあったタレントマネジメントについて考察するつくりとなっていることで注目を集めました。サトーホールディングス・味の素・カゴメなど誰もが知る大企業で実際に導入されているタレントマネジメント施策も紹介しており、事例集として参考にすることも可能です。
人事部での就労歴がない人にも分かりやすいよう専門用語を少なめにしており、誰にとっても分かりやすい1冊と言えるでしょう。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/450235421X
タレントマネジメントシステムで集めたデータを活かす方法を学ぶ2冊
ここからは、タレントマネジメントシステムで収集した人材データを活かす方法を学べる本を紹介します。
実際にタレントマネジメントでつまづく企業の多くは「人材データの活かし方が分からない」「人材データを集めたあとのフローがイメージできない」などの課題を抱えています。下記の本を参考に、自社に合った活用手法を探してみましょう。
データ・ドリブン人事戦略|日本能率協会マネジメントセンター
本書では、データの分析結果を経営に活かす「データドリブン」と、それに伴う人事戦略の立案について解説されています。タレントマネジメントはもちろん、それ以外のマネジメント手法や組織人材の能力開発手法にも触れられているため、総合的な学びを得たいときに便利でしょう、
デジタルトランスフォーメーション(DX)やテレプレゼンス(遠隔会議などの技術)などトレンドや最新ツールを活かした戦略および将来的な展望にも触れられており、今後の人事リスクを知りたいときにもおすすめです。
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ピープルアナリティクスの教科書|日本能率協会マネジメントセンター
本書では、ビッグデータとAIを活用したピープルアナリティクスに基づく人事戦略の必要性が説かれています。タレントマネジメントで話題になるスキル・知識・実績・経験の可視化だけでなく、従業員の行動データ分析による成長戦略など、真新しい角度もあるためぜひチェックしてみましょう。
統計やAIの活用手法にも触れられているため、タレントマネジメントで収集したデータの活用法に悩む企業に向いています。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4820728024
人材マネジメントについて学ぶ3冊
次に、人材マネジメントについて学べる本を紹介します。
タレントマネジメントを含む人材マネジメントの重要性や今後の人事部に求められる役割など、多角的な学びをしたいときに役立てましょう。
人材マネジメント入門|日本経済新聞出版
本書では、人材獲得・人材育成・人事評価などステップを追って人材マネジメントの手法について解説しています。フェーズごとの施策を理解できるため、マネジメントの入門書として参考にすることができるでしょう。
「従業員の居心地のよさ」や「エンゲージメント向上」だけを狙ってしまいがちな人材マネジメントの弱点にも触れられており、本来の目的である企業の競争力強化のためのマネジメント手法について学びたいときにおすすめです。
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人材マネジメントの壺|NextPublishing Authors Press
本書は、人材マネジメントを体系的に学ぶ参考書のような位置づけとして読み進めるのがよいでしょう。HRM(Human Resource Management=人的資源管理)・等級・評価・報酬の4項目で人材マネジメントの考え方を細分化しているため、自社の課題となっている部分に目を通してみるのもおすすめです。
実例や陥りやすい失敗例なども掲載されているため、読み物としても面白いでしょう。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4802094191
図解 人材マネジメント入門-人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ|ディスカヴァー・トゥエンティワン
人材マネジメントの理想像を図やイラストで分かりやすく示した本であり、タレントマネジメントの基本知識がない人でもスムーズに読み進められます。人材マネジメント・人事評価・賃金(退職金)・働きがい・等級・採用・異動・人材開発・働く人など、項目ごとに細分化されていることも特徴です。
ひとつの章ごとはコンパクトにまとまっているため、気になる項目だけ読み進めてもよいでしょう。隙間時間でさっと読みやすいことも、本書の魅力です。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4799326120
人事担当者としてぜひ読んでおきたい4冊
最後に、人事担当者としてぜひ読んでおきたい4冊を紹介します。
タレントマネジメントだけでなく人材マネジメントそのものの意義・目的や人事部が設置されている理由について知れる本が多いため、こちらも基本の本として押さえておきましょう。
クリエイティブ人事|光文社
本書では、既存のルーティンワークおよび管理業務だけに留まらず、クリエイティビティの高い人事部の必要性が説かれています。「人事部が何のために存在しているか」という基本の考え方を学びたいときに、おすすめです。
著者は独自の人事施策を多数実行しているサイバーエージェント社の取締役であり、変化に強い組織に共通するエッセンスを学ぶことができます。
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人事担当者のための赤本|労務行政
本書では、人事担当者が最低限知っておきたい基礎知識について解説されています。はじめて人事部に配属された人にとっても読みやすい本であり、人事部が抱えやすい課題を紹介しながら解決策を提示しています。
大学受験の過去問集で使う「赤本」というキーワードがタイトルに掲げられている通り、過去話題となったさまざまな企業の人事施策が紹介されています。事例を幅広く知りたいときにも便利な1冊と言えるでしょう。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4845203111
人事担当者のための青本|労務行政
前項で紹介した『人事担当者のための赤本』と同じシリーズであり、青本では人事部の仕事に関する実践的な内容について解説されています。タレントマネジメントをはじめとする人材データの活かし方・労働法・労使裁判の凡例・社内コミュニケーションの活性化・労働組合やユニオン対策など幅広い視点の項目があるため、興味のある分野が見つかるでしょう。
すでに人事歴が長い人や経営者にとっても、読み応えのある1冊です。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4845203219
ビジョナリー・カンパニー2|日経BP社
『ビジョナリー・カンパニー』シリーズのうち、飛躍的な成長を遂げた企業に共通するエッセンスを探るための1冊です。世界的に有名なグローバルカンパニー11社の事例が掲載されており、共通項を探りたいときによいでしょう。
採用からリーダーシップまで幅広く事例を紹介していること、イノベーションと実務の間で生じるギャップを紹介していることなど、他の書籍ではあまり取り上げられていない項目も多いためぜひチェックしてみましょう。
AmazonURL:www.amazon.co.jp/dp/4822242633
簡易的なタレントマネジメントに ourly profile
ourly profile(アワリープロフィール)は、個人のプロフィール機能やスキル管理機能などにより、組織のサイロ化を解消する社内コラボレーション創出ツールです。
簡易的なタレントマネジメントのためにご活用いただけます。
3つの大きな特徴により、リモートワーク下でも部署を超えた相互理解や社内のコミュニケーション活性化を実現します。
- 人となりが一目でわかる自己紹介画面
- 独自の探索機能により、思いがけない出会いを創出
- 組織図により、チーム・部署を超えて組織を理解できる
社員名などの基本的な検索機能に加え、所属部署や役職、Q&Aの回答項目などさまざまなセグメントでメンバーを絞り込むことができます。
それにより「この人こんなスキルを持ってたんだ!」「プロジェクトで行き詰まったから同じような経験ある人にアドバイスをもらおう」など、これまでになかった”新たなはじめまして”を社内で実現します。
料金については、従来のタレントマネジメントシステムに比べ、安価に運用いただけます。加えて、従業員規模に応じて幅広くご用意しておりますので、詳しくはサービスページまたは無料相談にて、詳しくお伝えいたします。
本で知識を蓄えつつタレントマネジメントの実践を
人事に関する基本知識や他社事例を学ぶには、インターネット上の情報に加えて本を活用するとよいでしょう。なかにはタレントマネジメントに特化した本も出ており、施策や運用方法に悩む人事担当者にとって貴重な存在となります。
タレントマネジメントを実行する際は、人事部内でおすすめの本を交換しあってもよいでしょう。人材マネジメントに関する本は社内報で紹介するなど、マネジメント層に向けた紹介をしていくこともおすすめです。