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日本企業の強みはカルチャーダイバーシティー。言語の壁を超えたインターナルコミュニケーションとは

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プレティア・テクノロジーズ株式会社(以下、Pretia)は、日本を拠点におくグローバル・スタンダードな組織です。「大切な人と同じ場所で同じ時を過ごし、共通の目的を達成する」という本質的幸福を実現するため、「AR」(Augmented Reality)に取り組んでいます。

今回は、VPoE(Vice President of Engineering)であるジェイソン・フェルナンデス氏に、Pretiaのインターナルコミュニケーションや組織のカルチャーについてお話を伺いました。

ジェイソン・フェルナンデスさん

ジェイソン・フェルナンデス
Jason Fernandez

インタビュイー

プレティア・テクノロジーズ株式会社 VPoE

プレティア・テクノロジーズ株式会社 VPoE (Vice President of Engineering)。アメリカで約25年間、エンジニアとしてのキャリアを積む。バックエンドエンジニアとしての経験からスタートし、さまざまなスタートアップ企業に従事。2022年11月よりPretiaのVPoEを初任し、現在に至る。

谷垣 安捺

谷垣 安捺
(たにがき あんな)

インタビュアー

インタビュアー / ライター

2022年よりourlyのマーケティングチームに所属、主に海外のインタビューを担当。12歳から4年間アメリカのマサチューセッツ州ボストンに在住、帰国後は東京のインターナショナルスクールを卒業。将来は日本語、英語、ロシア語のトリリンガルを強みにグローバル人材として活躍していくことを目指している。現在は海外インタビューで得た情報やナレッジを、わかりやすく読者に伝える力を身につけるためトレーニング中。

目次

日本企業の良さはカルチャーダイバーシティーにあった

── アメリカで働いていた会社とPretiaでのカルチャーの違いはありますか。

アメリカで働いていた際に感じていたカルチャーと、日本の会社であるPretiaのカルチャーを比べたとき、「目指しているダイバーシティーの重視点」が違うことに気づきました。アメリカの多くの会社では、 性別や人種など生まれ持つ要素に格差のないダイバーシティーを目指していると感じていました。

しかし日本では、それぞれの従業員が育ってきたバックグラウンドや、持っているカルチャーに対して格差のないダイバーシティーを重視していると感じています。

── カルチャーダイバーシティーの大切さとは、一体なんでしょうか。

カルチャーダイバーシティーは素晴らしいチームを作りあげるの骨組みのような、とても重要な部分です。異なる教育・価値観・言語を持つメンバーを尊敬しあい、まとめることができれば、よりオープンで新しい意見が飛び交い、インスピレーションにあふれた環境になるでしょう。

さまざまなカルチャーやバックグラウンドを持つ人たちが集まった組織は、同じバックグラウンドや価値観を持つメンバーで集まった組織よりも、よりオープンなディスカッションができ、より良い結論を導くことができるはずです。

インターナルコミュニケーションを加速させるPretiaの取り組み

── Pretiaでは、さまざまな国で働いているメンバーが在籍していますが、どのようにインターナルコミュニケーションを設計されているのでしょうか。

PretiaではSlackやGatherなどのツールを活用し、1on1やビデオミーティングの機会を増やしながらインターナルコミュニケーションをうまく管理しています。とくに私たちエンジニアチームでは、Gatherというバーチャルオフィスのツールを気に入っていますね。Pretia全体でも活用しています。

── ツールを組み合わせながらインターナルコミュニケーションが活性化するように調整されているんですね! ほかにも、Pretiaにしかないインターナルコミュニケーションのカルチャーがあれば教えてください。

Pretiaには「Winsセッション」というユニークなアクティビティーが存在します。Winsセッションには、通常のWinsセッションとカジュアルWinsセッションという2つのタイプがあります。

通常のWinsセッションは、各部門が取り組んでいることを発表し、目標の達成や成果をみんなでを祝うミーティングです。そうすることで、全員が何に取り組んでいるのかを確認できますし、お互いの勝利や進歩をみんなで祝い合い、エンゲージメントを高めることもできます。 

カジュアルWinsセッションでは、 3つのグループに分かれ、3人のリーダーを選定します。 3人のリーダーがそれぞれプレゼンテーションをし、その内容についてディスカッションを促進するミーティングです 。

例えば、子どものころに遊んでいたゲームについてプレゼンテーションをした人もいましたね。普段は専門的な業務に携わっている人でも、個人的なことについて話す機会が与えられるため、よりメンバーそれぞれのカルチャーやバックグラウンドをを理解し、メンバー同士の距離を近くすることができます。

「言語」の壁を壊し、コミュニケーションを加速させる

──これまでにPretiaでカルチャー醸成やインターナルコミュニケーションの活性化について生じた課題があれば教えてください。

私が感じているなかで、Pretiaの課題は2つあります。1つは言語の違いによる文化・思考に見えない壁があること。もう1つは、リモートワークによってチームビルディングが難しくなっていることです。

Pretiaは日本の会社ですが、社内では英語が第一言語であるため、それぞれのメンバーが英語で自身の考えを述べることに力を入れることが大切だと私は感じています。また、リモートワークによって難しくなったチームビルディングについては、とくにオフィスでいつでも話しかけることができるという柔軟さがなくなった点が大きいと考えています。

── その2つ課題に対してとった行動、取り入れた施策があれば教えてください。

Pretiaがその2つの課題に対して行っている施策は、「言語学習専用のチャンネル導入」と先ほどご紹介した「Winsセッション」、そしてクオーターごとのミーティングでチームビルディングに力を入れることです。

Pretiaは言語学習のための専用チャンネルを持っており、表現のニュアンスや細かさについてオープンにディスカッションができ、英語が苦手な人たちのために毎週レッスンを開催しています。言語は自分自身を表現する手段にすぎませんが、お互いを理解するために重要な存在です。だからこそ、グローバルスタンダードを大切にしているPretiaでは、組織全体での言語学習に力を入れています。また、福利厚生として、日本人が英語を学習する際、外国籍メンバーが日本語を学習する際には会社として費用を一部補助しています。

またPretiaはチームビルディングを強くするために、winsセッションのほかにクオーター(四半期)に1回、現地のメンバー全員をオフィスに集め、海外メンバーと FaceTime でミーティングを実施しています。このような全員が集まる機会を増やすことで、メンバー全員でコミュニケーションを促進することを心がけています。

Valueを実現するためのインターナルコミュニケーションも忘れない

── インターナルコミュニケーションを活性化させるためにさまざまな施策に力を入れているのですね! Pretiaには5つのValueがありますが、それらを体現するインターナルコミュニケーションのカルチャーもあるのでしょうか。

もちろんあります。

Pretia「2023版_Pretia会社紹介資料 〜未来の当社を担うあなたへ〜 / Pretia Technologies Introduction」より

例として、「本当の幸せを届けよう」についてお話しします。“本当の幸せ”の定義とは、Pretiaに在籍するすべてのメンバーが仕事を楽しめることです。Pretiaが「本当の幸せを届けよう」を現実化させるために意識していることは、自分が興味持っている分野で活躍できるようにさまざまな機会を従業員に与えてあげること、そしてメンバー同士がフレンドリーな関係を保つことです。

ほかにも「フェアネスを追求しよう」については、さまざまなカルチャーをメンバーそれぞれが率直な意見を伝えられるように意識しています。例えばメンバーがリスニングスキル(傾聴力)を育めるような接し方をしたり、ディスカッションの時間を設けたりするなどです。リスニングスキルを育みディスカッションの時間を設けることで、メンバーが相互理解を得られ、フェアネスを追求できる環境を作ることができます。

── Valueを体現するための行動を、それぞれのメンバーが意識しているのですね。最後に、VPoEとしてカルチャーを浸透させるために、フェルナンデスさんが今後やっていきたいことや、目標にしていることがあれば教えてください。

Pretiaは、日々メンバーが使いたい! と思えるような、素晴らしいアプリケーションを開発していく組織です。人々の生活をより良くするツールを提供するために、チーム全員が同じ方向へと進んでいく。その一歩としてカルチャーをますます浸透させていくためにできることを、たくさんやっていきたいと思っています。

今回の取材を終えて、改めて組織カルチャーの大切さを実感しました。組織カルチャーとは組織全員のアイデンティティーが加わり合う、そして加わり続けるエンドレスジャーニーです。Pretiaのカルチャー、インターナルコミュニケーションを維持をしていくための重視点などさまざまな取り組みが、今後グローバル化を進めていく企業にとってのヒントになると幸いです。(ライター・谷垣)

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