【マインドPJ#1開催】大島周さんにとっての‘成長へのプライド’とは‘人生そのもの’
周さんにとっての成長へのプライドとは
今回この場で話す機会をいただき僕なりに色々と考えた結果、僕にとって‘成長へのプライド’とは「人生そのもの」だなと、思っています。少し哲学的になってしまったんですが・・それも大事かなと思っており。僕なりのキーワードを4つ挙げます。
①仕事で結果を残すために最低限必要なもの
そもそも何者でもないと捉えている自分が結果を出すためには、成長はなくてはならないものだというのは間違いないことだと考えています。成長スピードが遅いということは自分の出せる価値が減るということだと思いますし、仕事で継続的に価値を出すためには最低限必要なことだと思います。
②就活時代に決めた覚悟
僕は「入社前に権田さんと話して覚悟を持つきっかけがあったんです」という話をよくするんですが、改めて何の覚悟だったのかと考えてみると、‘成長スピードへの覚悟’だったんじゃないかなと思います。就活時代にそれまでの人生を振り返って、それまでみたいな生き方をしたくないなと思い覚悟を決めたわけなんですが、それまでの人生では自分の可能性に対して遅れをとってしまったという感覚があったんですよね。それに対して追い付くまでには成長スピードを最大化させるしかないなと思ったのが覚悟だったと思います。また、もう1つ、スタートアップの社長と仕事をする上で、覚悟を持たないと仕事できないなと思っているので、そういう意味でも成長スピードを最大化する必要性があると思っています。
③自分が受けてきたご恩に対しての感謝
今までお世話になった皆さん、関わってくださった皆さんに対して恩返しできることと言えば、自分の出せる価値を最大化して社会に還元すること、そしてそこに最大限コミットすることだと思っています。その結果何が出せたかは決められないし重要ではないと思っていて、そこに全力で向き合い続けることが重要で、それが感謝だと思っています。そういう意味で‘成長へのプライド’と‘感謝の気持ち’との紐づきはかなり強いと思っています。
④生きざま(死ぬときの満足度そのもの)
僕が思うのは、死ぬときに自分に問うことは「自分の人生の旅は素晴らしかったったのか?」という問であり、そこに対して「良い人生だった」と答えたいということ。そのために最終目標に対して到達できるかは分からないが、本気で向かっていくということが重要だと考えています。成長に向かって本気であり続けられたか、ということが重要だと思ってるんです。そう意味で僕は‘人間力’という意味での成長を重視しているので、‘成長へのプライド’というのは仕事におけるマインドではなく、仕事におけるスキルが付随してある、という認識でいますね。
より早い成長を実現するためには
大島さん)
より早い成長を実現するためには、という観点でいうと僕は以下の5つのことを意識しています。
- ①常に未来を見続ける
- ②素直でコーチャブルな人である
- ③なんでも良いから成果を出す経験を積む
- ④憧れることをやめる
- ⑤今の自分には理解できないことがあることを理解する
①常に未来を見続ける
過去は見ない。何か達成したらその瞬間は喜び、また次に向かって走っていくことが重要。
②素直でコーチャブルな人である
素直な人にしかFBや成長の機会はこないと思っていますし、当たり前のことですが機会は待っていても来ず、成長を最大化させることを考えたときにそこのギャップはすごく大きい。僕が入社前に権田さんに言われてすごく印象に残っている言葉があるのですが。「優秀な人たちは自分の人生の限られた時間を誰の育成のために使うかをものすごく考えている。ここに選ばれる人たちは本気の人だけだ」と言われ、そういうことからも素直でコーチャブルであることはすごく重要だと考えています。
③なんでも良いから成果を出す経験を積む
良い仕事をしていたらモチベーションには困らないと思っています。良い仕事をしたときの達成感は僕にとってもすごく至福の時で、また次の成果に向けて走ろうと思えるんですよね。そしてさらなる達成感はなぜか同じ土俵では味わうことが出来なくて、次のステージに行くしかないんですよ。
④憧れることをやめる
大谷選手も言っていたことですが、憧れた瞬間その人を超えることはできないんですよね。もちろん権田さんや松尾さんなど、すごいなと思うことは当然だと思います。その一方で「越えてやるぞ」という気概をもつことも重要だと僕は考えています。
⑤今の自分には理解できないことがあることを理解して走る
視座によって見えている世界は全然異なる中で、見えていない間に納得を待って動かないことは成長スピードの邪魔になってしまうなと思っています。あとでわかるようになることもありますし、もちろん成長するためには自分の頭で考えて動くということも重要ですが、時には分からなくても走ってみる、ということも大事になります。
成長へのプライドの変遷
最後に、どこが源泉としてあるのか?ということについて自分の中で変化があったなと感じたので簡単にまとめています。
僕は入社前のタイミングで自己変革への思いが強かったので、1年目や2年目の途中くらいまでは自分に矢印が向いていて、自分が成長したいという思いが強かったです。誰よりも自分が頑張っているか?を軸に常にやっていました。
ただ2年目の途中からPLを担うようになる中で、自分のためにというよりはCLのために成長しなきゃという思いが強くなった瞬間が徐々にあったなと感じています。クライアントへの成果に本気でこだわると、成長へのプライドは必ず高まると思っていますし、成果を出すためには成長するしかないという時期が特に若いころは続くと思うので、そこが源泉となってやっていたなという感じです。
最近はと言うと、もちろんそこは継続してありつつ、ベンチャーグループをLiBの中で背負う立場としてコンサルとではありながらも一方で事業家としての成長ということも源泉になっています。チームを持つということで、メンバーを背負う立場でもありますし、自分が成長することが結果的には事業の成長に繋がるとも思っているので、そこを目指してやっています。
共通してベースには自分の可能性を最大限生かして世の中に貢献していきたいという想いがマインドの源泉にあったなと思っています。
質疑応答
ー仕事における成長とプライベートの両立はどうしているか?
人間としての成長はプライベートでも常に考えているので、バランスというのも難しい話なんですが・・僕は入社以来、2ヶ月に1回は旅行に行っているほど、仕事ばかりをしているわけではなく全然プライベートも重要です。だけど、多くの経営者の方とお話してやっぱり思うことは、成長にこだわるという観点で行くと、きっとどこかのタイミングでパワーをかけないといけないことはあるのかなと思います。
ー目の前のゴールと中長期的な成長のバランスを取る際に気を付けていることはあるか?
目の前の業務からどれだけ成長をつかみ取れるかが重要だと思っています。どうせやるなら最大限成長できた方が良いと思いますし、どんな業務にもどれだけ意味づけられるか、ということが重要だと思います。
ー成長へのプライドを維持し続けるための具体的なアクションはあるか?
日報ですかね。日々忙しい中で、すべての仕事に意味づけをするということがやりきれないことがあると思うんですよ。そんなときに日報が良いなと思うのは、振り返ることで一日の業務を客観的に見ることが出来て、振り返ってるうちに業務に意味を見出すことが出来たり気付くことが多いと思っていて。気が付いたら日報を書き終わった時が一番モチベーションが高いなんてこともあるんじゃないかなと思います。
あとは、短期/中期/長期でモチベーションは異なると思うので、それぞれで目標設定をすることが大事だと思います。自分が何に心動くのか?を掴み、仕事の中に入れ込むことが重要だと思います。
ー象徴的なエピソード、具体的なブレイクスルーはありますか?
マインドがブレイクスルーしたというよりは成果という観点になるんですが。僕は3年目の一年間がずっしんどかったんですよ。ずっと上手くいかない状況が続いて、なんとか12月に少しぽんぽんと成果が出てギリギリ…というような状況で。その時は何かがあったというよりも、苦しい中でその場に立ち続けた経験が大きかったなと思っています。何かきっかけがあって跳ねたということはなくて、苦しい中でも向き合い続け、その中で急に兆しが見えたという感じでした。
マインドという観点で言うと、マネージャーへの昇格試験は大きかったです。昇格試験に際して問を投げかけられるんですが、そこでこれまでの自分の視野の狭さに気付いたり自分の人生に持たせる意味について考えたり、というきっかけになりました。
ー成長へのプライドを持つことで、今の自分は最速で成長できているのか?という不安が付きまとうはず。そんな不安はあるか?あるならどのように向き合っているか?
もちろん不安はあります。ただ、成長のスピード自体ではなく、自分が最大限頑張っているかどうか?が常にリフレクションのポイントになっています。頑張り続けることが自分としては分かる/できることだと思います。そこに対して見てくれている人からFBを貰えることもありますし、そんなセッションを通して歩みを確認することが出来ると思います。
ー大島さんが権田さんへの憧れがなくなり、権田さんよりも発揮しようと思ったタイミングときっかけは?
ずっとまじですごいとは思っている。が、一番最初から「絶対負けない」とは思っていた。特に変わったということはないです。
ー「誰にも負けない」という気持ちを持つことが出来ない人は、どうすればそういう気持ちを持つことが出来るようになるのか?
やっていく、目指していくうちに距離が近づく/解像度が上がるものだと思っていて、そうなるほど目指していけると思います。頑張っていると気が付けば視座が高まり色々と見えるようになってくるので、とりあえずはひたすら頑張ってみたらいいんじゃないかなと思います。