【マインドPJ#4開催】‘集合天才’とは‘If you want to go far, go together.’
加藤さんのキャリアと‘集合天才’
まずは自己紹介も兼ねてLiBでの10年ちょっとのキャリア変遷をご紹介しようと思います。
最初は住宅部門を見ており、その後製造業に強みを持つコンサル会社と資本提携をしたのでそこのカウンターパート、その後ユースグループの立ち上げ、組織開発事業部の立ち上げ、コーポレート部門での活動、その後住宅に戻りこの下期からSMBを見ています。振り返ってみて思うのは、この役割の変遷も集合天才を表している一つなのではないかということです。
経営ってチームなんですよね。皆さんご存知の通り攻撃力の高い幹部陣がチームにいる中で、各自がいろんな役割を担ってきたことがこのキャリアの変遷に表れているのではないかと思っています。周囲に素晴らしい個性がいる中で、全体で素晴らしいプレーを発揮するには自分がどこに配置されていると良いのか。そんなことを考え動くことは、集合天才的な何かなのだろうと思っています。
つまり「全体として大きな何かを成し遂げる」ということを考えていることが集合天才マインドです。私の場合は「100年後の世界をよくする会社をふやす」というミッションに向かうために、何の役割を担っていたとしても、その目的のために自分が活かされているのであれば貢献したいと思いますし、その中で「いま自分にできることを全力で探す」ことを繰り返したきたし、「その時与えられているものを徹底的に楽しみつくす」というマインドセットでやってきたなと思います。
問いかけ1⃣
①勝とうとしていることは何か?
②“いま” “自分” に“できること”は何か?
③“与えられているもの”を徹底的に楽しめているか?
「大きく勝とうとしているものは何か」ということを考えると、自分一人では成し遂げられないので、自ずと何かを頼ったり自分にはない強みに気づいたり、探索するのではないかと思います。皆さんは大きく勝とうとしているものは何でしょうか?
集合天才とは
集合天才とは「一人ではとても到達できない地点に行こうとすること」
集合天才って何か?と言われると、「一人ではとても到達できない地点に行こうとすること」だと思います。そもそも遠いところに行こうとしているか?が大事です。事前質問にあったので先に説明しておくと、「天才集合」ではなく「集合天才」。凡人たちが集まり、強みを集結させることで集合として天才になることです。そのためには、強みに光を当てること、強い連帯意識、それをやらざるを得ないほどの大きな志を描くこと、これらが集合天才組織の必要条件になります。
問いかけ2⃣
④学んだことは?どんな行動変容を起こしたか?
⑤受け取ったものを返せているか?今、返せるものがない/不十分とすれば将来は?本当にそうしようと決めているか?
凡人の強みを取り込みいつでも取り出せるようにすることが集合天才の一歩目です。まだ実際の行動になっていない、あるいはうすれつつあるということでは、過去3回のマインドマイスターの方の天才性を自分の中に取り込めていないということ。これができていないと集合天才のスタート地点には立てていないです。
集合天才とは「巨人の肩に乗ること」
一番わかりやすい集合天才のアクションは本を読むこと。読んだ本の数だけ高いところから世界が見えるんです。頭の中に蓄積された知識を発酵させ育てれば、ある瞬間に、誰かから見たときに皆さんの発言はオリジナリティがあるものに見える。でも実際はネタ元があることがほとんど。本の中で学び、その肩に乗ることも集合天才のあり方だと思います。
集合天才とは「脳内に経営者/コンサルタントを飼いならすこと」
経営コンサルタントの仕事の醍醐味は経営者と対峙できることですよね。いろんな経営者と出会い、この経営者すごいなということが若手のうちからたくさん経験できる。あの人ならこういう時にどういう行動をするか?何を話すか?思考様式・行動回路をインストールできていますか?
問いかけ3⃣
⑥尊敬している人は?(≒自分の思考回路・行動原理に大きな影響を与えている人)
⑦自らを高い地点に引き上げてくれる“巨人”や”脳内経営会議”は日々アップデートされているか?
⑧LiBで最も感銘を受けたレビュー/相手は?
⑨最も思考回路・行動原理を”パクりたい”と思えた人は誰か?
集合天才とは「Giverにとって最強に張り合いのあるTakerになること」
ある人の思考に‘擬態’することが集合天才だとした場合、受け取るばかりで自分が返せるものがないということが気になる点だと思います。そう考えたときに重要なのは「一番張り合いのあるTakerになること」だと思んです。私がこれまでレビューした中で一番張り合いがあったと思う社員には3つの特徴がありました。
❶(一心不乱に)成果と顧客に向かっていること
:応援せざるを得ない、深夜でもレビューを断れないと思うほど成果・顧客に一生懸命
❷積み上がりが感じられること
:一度アドバイスをしたことに対して行動変容した上で次の壁に対するレビューを取りに来る
❸感謝してくれること
:成果に繋げてくれ、感謝してもらえると、どんどん応援したくなる
加藤さんがこれまでレビューした中で最も張り合いがあると感じた社員の特徴
「応援したくなる人」になることが大事です。たとえコンサルタント歴が浅く‘まだ何も分からない’状態だったとしても、絶対にできることはありますし、レビューの場でその人よりも成果・顧客について考え、考えきったものを持ってくるということを繰り返せば、必ず相手にとっても示唆は出せるんです。
集合天才とは「「1を聞いて1を知る自分」から「1を聞いて10を知る自分」へ」
受けたアドバイスを解釈しその行動のみを直すのではなく、背景にあるコンサルタントとしてのマインドや思想を捉え、理解し、そのうえで行動変容すること。これが重要です。具体的なことを抽象化し、また具体的事象に落とし行動を変える。この動きはできていますか?折角の時間を使ってレビューしてくれる相手に何か返そうという気概はあるか?を自問自答していただきたいです。
問いかけ4⃣
⑩レビュー・会議に「丸腰」で臨んでいないか?
⑪これまでの「ためになった!」と思えた場面で本当に気付けていたのか?表面をなぞっていないか?
⑫「1を聞いて10を知る」ためにはどうすればいいのか?
「恩の3倍返しをすると決めること」
集合天才として最も大事なこと
マインドPJ全体会で時間を使い色々と考えてくれたマイスターが、皆さんに対し「やってよかった」と思い、さらに何かをしてあげたいと思ってもらえるようになれば、それは等価交換ではなくGiveがGiveを生んでるのだと思います。
TakeしながらGiverに与えられることがあるはずであり、Giveの連鎖をつくりだすことができるはず。
問いかけ5⃣
⑬今まで「何倍返し」してきたか?
集合天才とはどういうことか?と6つを取り上げましたが、この中で皆さんが自分の心にぐっとくるものを1つ選び、心の一丁目一番地に置いていただければと思います。それを行動に移せるようにしてください。
一人一人が集合天才マインドを持っていればLiBの集合天才は実現されます。皆が「Giveの起点になるぞ」というマインドを持っていることが大事だと思いますので、自分の関与によってこの動きが起こっていくような起点になれるよう心掛けていきましょう。