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非言語コミュニケーションとは?重要性や7つの種類とビジネス活用例を解説

非言語コミュニケーションとは、表情や仕草など、言葉を介さずにおこなわれるコミュニケーションのことで、ノンバーバルコミュニケーションとも呼ばれます。私たちは無意識のうちに非言語コミュニケーションを取っていることが多々あります。具体的な種類や例を知り、実践することで、より円滑なコミュニケーションに繋げられるでしょう。

本記事では、非言語コミュニケーションの重要性や7つの種類のほか、メリットやビジネスにおける活用例と注意点について解説します。

目次

非言語コミュニケーションとは

非言語コミュニケーションとは、その名の通り言葉を介さずにおこなわれるコミュニケーションのことです。

「ノンバーバルコミュニケーション」と呼ばれることもあり、具体的には表情・身振り手振り・声のトーン・話すスピード・視線・服装などが挙げられます。コミュニケーションの空気感を作るのが非言語コミュニケーションとも言われており、スムーズな会話ができるかの鍵を握ります。

もし非言語コミュニケーションが取れておらず、暗い雰囲気のまま言葉だけ明るくしても、思うように気持ちが伝わらないことが多いでしょう。また、相手の本音も聞き出しにくくなり、意思疎通が図れなくなることも増加します。

ビジネスでもプライベートでも、人対人のコミュニケーションを取るときは非言語コミュニケーションまで意識してみるのがおすすめです。

非言語コミュニケーションの重要性

非言語コミュニケーションが重要だと言われている理由のひとつに、「メラビアンの法則」が挙げられます。

メラビアンの法則はアメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンにより提唱された法則であり、人は相手の感情のほとんどを視覚情報から読み取っていることを明らかにしました。具体的には、55%を視覚情報から、38%を聴覚情報から、7%を言語情報から読み取っているとしているので注目しておきましょう。

つまり、声のトーン・話すスピード・表情・態度・仕草などが場に合っていないと、相手の印象を損ねてしまうのです。反対に、非言語コミュニケーションが取れていると印象をよくしやすいことから、特に重要な視点であると語られるようになりました。

非言語コミュニケーションの種類は7つ

ここからは、非言語コミュニケーションの内容について具体的に解説していきます。7つの種類があるので、自分に足りている部分・欠けている部分を探したいときにお役立てください。

1. 身体動作

身体動作には、身振り・手振り・仕草・ジェスチャーなど体の動きが当てはまります。表情や視線の動きなども含まれており、目を合わせて頷きながら話を聞いたり、考えている素振りをするときにあえて視線を外したりする動きが考えられます。

なお、身体動作は国や文化による違いがあまりなく、言葉が通じない場所でも効果的に活用できます。

2. 身体の特徴

身体の特徴には容姿・体型・髪型などが当てはまりますが、服装の清潔感やTPOに合ったファッションなども該当します。

同じ人でも、休日用のラフな恰好をしているときとパーティーに相応しい恰好をしているときとでは、印象が大きく異なります。また、肌・髪・歯・爪のメンテナンスを欠かさない人は清潔感のある印象を与えやすく、良いイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。

3. 接触行動

接触行動には、握手・ボディタッチ・ハグ(抱擁)などが当てはまります。日本人は接触行動が少なくパーソナルスペースの広い文化であるとされていますが、海外では初対面の人ともキスやハグをすることが多いことから、文化による違いが大きいとされています。

4. 近言語

近言語とは、直接的な意味を持たない言葉によるコミュニケーションのことを指します。具体的には「うん」「えぇ」などの相槌・話すスピード・声の大きさ・声のトーンなどが当てはまります。

内緒話をするときは声のトーンを抑えたひそひそ声を、プレゼンテーションのときはハキハキと大きな声を使い分けるように、近言語ごとにイメージが変わるので注意しましょう。

5. プロクセミクス

プロクセミクスとは、距離の取り方を指す言葉です。物理的な距離感が近いと親近感を覚えやすいという効果を活用し、親しくなりたい人と、反対に一定の距離感を確保してビジネスライクに付き合いたい人とで距離を使い分ける方法とも言えます。

ただし、日本人の場合はいきなり距離感を詰められると却って困惑してしまう人も多いので注意しましょう。変に馴れ馴れしい印象を与えないよう、心理的な距離感も重視する必要があります。

6. 人工物の使用

人工物の使用とは、メイク・アクセサリー・バッグや手帳などの小物などのことを指します。メイクひとつとっても、地味目で落ち着いたメイクと、パーティー用の華やかなメイクとでは与える印象が大きく異なります。

男性でも、バッグのブランドや手帳の大きさ・質感、それぞれのアイテムの扱い方などに応じて印象が変わることは多いです。TPO・自分の年齢や体型・相手の好みに合わせた使用ができれば、印象がよくなるかもしれません。

7. 環境

コミュニケーションを取る場所も、大きく印象を左右します。同じ会議室でも、陽の光が入る明るい場所と、半分倉庫のような物が多くて暗い場所とではイメージが変わります。

また、開放的な屋上・緑の多い中庭・終業後の居酒屋・ZOOMなどを活用したオンラインミーティングスペースなど、コミュニケーションを取る場所は多様です。インテリアや周りの雑音の大小なども影響してくるでしょう。

非言語コミュニケーションがもたらすメリット

次に、非言語コミュニケーションを最適化するメリットを解説します。なぜ言葉だけでなく非言語の部分にもこだわる必要があるのか、その理由を理解していきましょう。

話を補完できる

言葉だけで事務的に伝えるよりも、非言語コミュニケーションを交えた方がより話を補完できます。

頷きながら視線を合わせて話を聞けば、自分が確実に内容を理解していると相手に伝えられます。また、特に伝えたい部分だけ声のボリュームを大きくしたりゆっくり話したりすれば、どこが重要なポイントか相手に伝えやすくなるでしょう。

非言語コミュニケーションを意識的に活用すると、ただ言葉で伝える以上の効果が発揮されるのです。

信頼関係が築ける

TPOに合った服装にしたり、意欲的な姿勢で話を聞いたりすることは信頼感の構築につながります。反対に、話を聞く側の立場でありながら常に視線を合わせず、半身で座りながら頬杖をついているようでは、理解度の高低を問わず信頼感を構築することができません。

その後の付き合いを円滑にしたいときにこそ、非言語コミュニケーションに意識を配るメリットがあるのです。

相手の心情が読み取れる

表情や仕草を見ていると、相手の心情を読み取りやすくなります。首をかしげている人がいればもう一度内容を噛み砕きながら話したり、相手が時計を気にしていれば少し早めに話を切り上げたり、その場で臨機応変な対応がしやすくなるでしょう。

同様に、自分の心情を相手に伝えるためのツールとして、非言語コミュニケーションを活用するのも効果的です。

非言語コミュニケーションのビジネスにおける活用例

非言語コミュニケーションは、日常のありとあらゆる場所で活用されています。ここではビジネスシーンにおける非言語コミュニケーションについて解説するので、役立つ場所をイメージしてみましょう。

商談

新たな契約の取り付けや交渉をおこなう商談の場では、相手との関係性を見ながら非言語コミュニケーションの調整をすることが大切です。

例えば完全に初対面の企業と商談するのであれば、誠意があり信頼度の高い会社(もしくは担当者)だと思ってもらうための非言語コミュニケーションが必要です。ある程度関係性が構築できている場合は、少し打ち解けた雰囲気を演出しながらも基本的な態度は徹底する非言語コミュニケーションが求められていくでしょう。

席の配置を工夫しながら適切な距離感をとるなど、細かな配慮も求められます。

プレゼンテーション

プレゼンテーションの場では、自社の意見・提案を正確に伝えるコミュニケーションが求められます。質疑応答などの場を除いて基本的に一方通行のアナウンスになることが多いので、飽きられないよう身振り手振りをつけるなどメリハリをつけた話し方をする必要があるでしょう。

また、自分がプレゼンテーションを聞く側であれば、座る姿勢や頷きの頻度などを徹底して「聞いている」という様子を相手に伝えるのが大切です。

採用面接

採用面接であれば、必要以上に高圧的な印象を与えず、かつ相手の緊張感をほぐせるような非言語コミュニケーションにするのが理想です。求職者ごとに異なる特徴や性格を知るためにも、まずはフラットなコミュニケーションができるよう目指しましょう。

自分が採用面接を受ける側であれば、年齢・経歴・職歴に合わせて雰囲気を演出します。大きな声でハキハキと返事をしながらフレッシュさを演出したり、落ち着いた様子でプロの経歴を伝えたり、さまざまな工夫ができます。

社内コミュニケーション

社内コミュニケーションを取るときは、変に肩肘張らずリラックスした雰囲気にしていきましょう。笑顔を忘れず話しかやすい人として認知してもらったり、適度に相槌を打ちながらお互いの理解度を確かめあったりするのがポイントです。

自分が上司であり、部下とコミュニケーションを取る場合は高圧的もしくは一方的な押し付けにならない会話にすることが大切です。相談事をもちかけられたときは人に聞かれない面談の場所を作るなど、配慮しながら進めましょう。

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非言語コミュニケーションの注意点

最後に、非言語コミュニケーションにおける注意点を解説します。誰にとっても意識すべき内容なので、参考にしてみましょう。

確認作業を怠らない

非言語コミュニケーションに意識を配ることは大切ですが、非言語コミュニケーションだけに依存しないよう注意します。時には書類やチャットなど非言語コミュニケーションを介さないツールで理解度を確認したり、「わかっていそうで実はわかっていない」などのギャップがないかチェックしたりすることが大切です。

態度や様子だけ見て確認作業を怠ってしまうと、あとで大きなトラブルになることも多いです。また、相手の心情に配慮したコミュニケーションをすることも意識してみましょう。

文化の違いを理解する

非言語コミュニケーションは、国・文化・年代により常識が異なるケースも多いです。よかれと思って距離感を縮めたことが結果的に「馴れ馴れしい」と思われたり、マナーに配慮しているつもりが「近づきがたい」と思われたりすることはよくあります。

自分が良いと思えるコミュニケーションだけでなく、相手のトーンに合わせたコミュニケーションを意識してみましょう。また、文化の違いを勉強するなど、前もって心づもりをしておくことも大切です。

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非言語コミュニケーションを活用してより良い社内環境を築こう

非言語コミュニケーションを最適化できれば、言語コミュニケーションを加速化させたり信頼感を構築できたり、さまざまなメリットが得られます。自分に対する周りの印象もよくなるので、メリットの多い手法と言えるでしょう。

なお、非言語コミュニケーションは社内コミュニケーションの場でも大いに役立ちます。風通しのよいフラットな組織にしたいときは、ぜひ取り入れてみましょう。

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この記事を書いた人

Kanei Yoshifusaのアバター Kanei Yoshifusa ourly株式会社 コンサルティングセールス・組織開発チーム

前職は店舗ビジネス向けの業務効率化SaaS事業を展開する企業でCSに従事。
その後、ourly株式会社に参画。
200社以上の企業に組織課題解決の提案、現在30社の組織開発を支援。
富山県上市町出身。趣味は筋トレ/声マネ/滝行。

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