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一体感とは?高めるメリットや方法、一体感のない職場の特徴も解説

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企業や職場において、共通の目標を共有し、「一体感」があることは大きな強みとなります。

一体感とは、「グループやその場にいる人々の気持ちや考えが一つにまとまること」です。

チームの一体感が高まることで、生産性や従業員満足度(ES)の向上、離職率の低下といった様々なメリットが生まれます。

この記事では、職場の一体感を高める方法について、チームビルディングや社内コミュニケーション活性化の施策を通じて解説します。

目次

一体感とは

一体感とは、「グループやその場にいる人々の気持ちや考えがひとつにまとまること」を意味します。全員が同じ方向を向いて努力することだと言えるでしょう。

突発的なトラブルやきっかけにより一体感が生まれることもありますが、そういった一体感は短期的な効果のみで終わることが多いです。

安定した組織体制を築き、高いパフォーマンスを発揮していくためには、長い期間をかけて一体感を醸成し、盤石の基礎を持つことが大切です。

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一体感のない職場の特徴

「一体感がある組織の方がよい」というイメージを持つ人は多いですが、では一体感が欠けているとどんなデメリットがあるのでしょうか。

具体的なデメリットやリスクを下記にて紹介するため、目を通してみましょう。

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目的の共有の不足

一体感のないチームは、目的を共有できなくなります。

目の前の仕事が何のためにあるのか、ミスをするとどの部署のどんな業務に差しさわりができるのか体系的なイメージを描くことができず、行き当たりばったりな業務になりやすくなるでしょう。

会社の方針が見えない故に個人が暴走しやすく、狙い通りの働きが得られないことも多いです。

誰の役に立っているかも分からない業務を長年続けることは難しく、離職や休職の要因となる可能性も考えられます。

社員同士のコミュニケーション不足

一体感がないチームでは、社員同士のコミュニケーションが不足しやすくなります。

結果として、「あの人とは話したことがないからわざわざ情報共有しなくてもいい」「いつ話しかければいいか分からず問題を先送りにしてしまった」という事態に陥ります。

報告・連絡・相談ができない、ミスや失敗を指摘しづらい、新たなアイディアをひらめいても発言しないなど、業務パフォーマンスを損ねることも少なくありません。

どこかギスギスした他人行儀な組織になりやすく、風通しの悪い職場になってしまうでしょう。

モチベーションの低下

一体感が得られない環境に長く在籍していると、モチベーションが下がります。

自分の仕事が何のためにあるか分からず、やりがいや楽しさを得られない状態が続くと他社への転職を検討するようになるでしょう。組織全体にギスギスした雰囲気が蔓延していて心理的安全性が低い場合、業務への意欲も下がります。

ミス・抜け・漏れが多くなったり自発的な行動をしてもらえなかったりするケースも多く、一体感の欠如が非常に重要な問題であると分かります。

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職場の一体感を高めるメリット

ここからは、反対に組織の一体感を高めるメリットを解説します。

自組織で一体感を高めたときのイメージもしながら、参考にしてみましょう。

従業員の生産性向上

一体感を高めることは、生産性向上につながります。

会社やチームのメンバーに喜んでもらったり評価してもらったりするための努力を喚起しやすく、結果として生産性が上がることになるでしょう。指示待ちではなく自発的な課題発見・解決に動いてくれる社員が多くなれば、組織の底力も上がります。

高いモチベーションに基づくパフォーマンスを期待したいのであれば、一体感の醸成は不可欠です。

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離職率の低下

一体感が強い組織では、離職率が低下して勤続年数が上がる傾向があります。

「この会社はみんなが自分の声に耳を傾けてくれるはず」というポジティブな考えを持つことで、愚痴・悩み・心配事などネガティブな相談も吐露しやすくなるでしょう。

ひとりで悩みを抱えず誰かに相談できる環境があるため、突発的な退職やメンタルヘルスを予防できます。

また、一体感を持って働くこと自体にやりがいを感じてもらえれば、モチベーション向上による離職予防にもつながります。離職率低下は採用・育成コストの削減やノウハウの蓄積にも役立つため、一体感を高めることが重要です。

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顧客満足度の向上

一体感がある組織が手掛ける商品・サービスは市場に受け入れられやすく、顧客満足度が向上します。

例えば新規商品を開発する際、一体感が高まっていればオリジナルアイディアの創出や積極的な情報収集を効果的に進めることができるでしょう。結果として市場ニーズに合った商品となりやすく、顧客にとってもメリットの高い取り組みとなります。

また、カスタマーサポートに寄せられた意見・苦情・相談を商品企画部とスピーディーに情報共有するなど積極的な取り組みが見られれば、商品の改善に役立ちます。

顧客のためにも自社収益のためにも、「一体感」がキーワードとなっているのです。

採用コストの削減

一体感のある組織は活気があり気軽なコミュニケーションができる雰囲気が漂うため、採用が成功しやすくなります。

企業説明会・職場見学会・採用面接でポジティブな印象を与えることによる応募者数の伸びが期待でき、母集団形成に役立つのです。

また、「あの企業は上司との壁がなくフランクに接してくれる」「優しい人が多くてお互いを助け合おうとする雰囲気がある」など良い口コミが出回り、採用市場で注目されることもあるでしょう。

内定辞退率・早期退職率も下がり、採用・育成コストの削減効果が期待できます。

職場での一体感の作り方と具体的な施策

最後に、職場の一体感を高める方法を解説します。

急激な改革となって却って壁を生じさせることのないよう配慮しながら、長期間の取り組みとなることを前提にスモールステップで導入していきましょう。

チームビルディングゲームを行う

チームビルディングとは、個人のスキル・能力・経験・知識などを最大限発揮できるチームづくりのことを指します。

ひとりひとり異なるスキルを発揮してもらうことはパフォーマンス向上にもつながりやすく、大きなメリットがあると言えるでしょう。

また、それぞれが専門家として活動するため情報共有やコミュニケーションが不可欠になり、一体感を育む環境を作れます。コミュニケーションを取っているうちに自然と一体感が生まれるケースもあるため、ぜひチームビルディングに着手してみましょう。

下記では、チームビルディング施策をいくつか紹介します。

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自分史ワーク

参加人数:3人以上

所要時間:1人5分程度×人数

自分史ワークとは、自分の学歴・職歴・経歴などを短時間で分かりやすく伝えるコミュニケーションゲームです。

経歴に関する項目だけでなく趣味や特技を織り交ぜることもあり、その人個人を理解するきっかけとなるでしょう。一緒に働くメンバーがどんな人なのか知ることができ、一体感が生まれることも多いです。

共通点探しゲーム

参加人数:2人~

所要時間:10分~

共通点探しゲームとは、ペアを組んだ相手と自分の共通点を制限時間内でたくさん見つけるコミュニケーションゲームです。初対面同士の方が盛り上がりやすいですが、既知のメンバーと改めて実施することで意外な共通点が見つかることもあるでしょう。

他己紹介ゲーム

参加人数:4人~

所要時間:30分~

他己紹介ゲームとは、相手がどんな人なのかを制限時間内でプレゼンテーションするゲームです。

事前に質問タイムを設けるなど工夫しておけば、初心者同士でも他己紹介ゲームができるでしょう。自分が相手にどう移っているかを知る貴重なきっかけにもなるためおすすめです。

グッドオアニュース

参加人数:4人~

所要時間:1人1分~

グッドオアニュースは、指定された期間中に起きたいいニュースを紹介するコミュニケーションゲームです。

何を「いいニュース」とするかその人の価値観を知ることができ、新鮮な気持ちで聞くことができるでしょう。目の付け所を共有するという意味でも、チャレンジする価値の高いゲームです。

人狼ゲーム

参加人数:10人~

所要時間:1時間~

人狼ゲームは、メンバーのうち誰が人狼として隠れているか話し合いで見つけるコミュニケーションゲームです。

お互いの役割を隠した状態で進むため疑心暗鬼になることもありますが、スリルと一体感を味わいながら楽しむには最適だと言えるでしょう。高度な心理戦が繰り広げられるため、息抜きとしても有効です。

社内コミュニケーションを活性化する

社内コミュニケーションとは、社内で日常的におこなわれている会話・情報交換・情報共有のことを指します。

何気ない雑談や一言で済む挨拶も社内コミュニケーションに含まれ、こうしたやり取りを増やすことが一体感の醸成に役立ちます。

下記では、社内コミュニケーション活性化に向けた手法を紹介します。

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社内イベント

周年パーティー・バーベキュー大会などオフラインでできる社内イベントも、前述したミニゲームなどオンラインでできる社内イベントも、コミュニケーション活性化に役立ちます。

開催回ごとに参加メンバーを変えれば、飽きることなく毎回新鮮な気持ちで取り組むことができるでしょう。

数年単位での長期的なプロジェクトを予定している場合は、参加メンバーはそのままに内容を都度変えながらイベントを開催することがおすすめです。

イントラネット・社内SNS

社内イントラとは、自社社員だけがアクセスできる情報通信網のことを指します。

社内SNSも似たようなシステムではありますが、Twitter・Instagram・Facebookのように短文で気軽な投稿ができることが特徴です。どちらも社員のリアルな姿や業務上のこぼれ話を共有するために便利なツールであり、社内コミュニケーション活性化に貢献します。

なかには業務上必要な情報共有に長けたシステムもあるため、パフォーマンスを重視したい企業は導入を検討してみましょう。

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オフィスレイアウト

チーム全員の顔が見渡せるようなオフィスレイアウトにしたり、部門と部門を区切る壁を取り払ったりすることで一体感を育む手法です。

自席が固定化されていると特定のメンバーとしかコミュニケーションをしなくなる傾向にあるため、思い切ってオフィスレイアウトごと変更してみるとよいでしょう。

また、流動的で動きの多いオフィスにすることができれば、部門単位を超えた会社単位での一体感も生まれやすくなります。

経営理念やMVVを浸透させる

経営理念やMVVの浸透は従業員の目線合わせのような役割を担います。共通の目標として機能して、社内に一体感をもたらす効果が期待できるのです。

また理念の浸透は、従業員のモチベーションやエンゲージメントに後衛挙をもたらすことでも知られています。経営陣の積極的な情報発信や社内報の活用、人事評価への組み込みなどを通して行うと良いでしょう。

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社内報

社内報は、経営層と現場社員のコミュニケーションにも、現場社員同士のコミュニケーションにも役立つツールです。

従来は紙媒体での社内報が一般的でしたが、ペーパーレス化やテレワークの普及に伴Web社内報を発行する企業が増えてきました。

社内報には経営層からのトップメッセージや各部門で活躍する社員のインタビューを掲載することができ、自社を知るきっかけとして有効です。「この前社員インタビューされていたね」など気軽なコミュニケーションをするきっかけにもなるため、導入を検討してみましょう。

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ミーティング・1on1

1on1ミーティングとは、直属の上司と定期的におこなう短時間のミーティングのことです。

会社の目指す方向性と個人が目指す方向性のすり合わせをする場として有効であり、一体感を得るうえで欠かせない信頼関係の構築に役立つでしょう。

また、個別ではなく全体でのミーティングをしながらそれぞれの働きや功績を称え合うことで、一体感が生まれやすくなります。

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この記事を書いた人

Naohiro Sugiyamaのアバター Naohiro Sugiyama ourly株式会社 マーケティングチームメンバー

ourly magazineのライティングを主に担当。
働くにあたって、自分も楽しみつつ会社も成長できるようなバランス感覚に興味を持ち、ourlyに参画。
純文学と歴史のある喫茶店が好き。おばあちゃんと猫に好かれやすい。

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