社内コミュニケーション課題の解施策の選び方とは?
ourly株式会社の組織開発(=OD:Organization Developmentの略)チームの吉房です。
2記事目は、前回の続きで自社の組織課題の特定した後の解決手法の選び方について解説します。
前回のおさらいを簡単に箇条書きで書いておきます。詳細は記事を見てください。
- 自社の組織課題を特定する方法はさまざまあり、この世の中に正解はない。
- 1つの方法として事業課題から組織課題を抽出して落とし込むやり方がある。
- 具体的にはビジネスモデル→組織構造→組織課題の順序で特定していく
※前回の記事はこちら👇
社内コミュニケーション施策の特性を理解する
今回は、組織課題の中で、弊社が扱っている社内コミュニケーションツール「ourly」での経験をもとに社内コミュニケーション課題を解決する施策の選び方を解説します。(特定方法は下記図をイメージしてください)
重要なポイントから伝えると、施策にはそれぞれに特性があるので、解決したい目的に対して特性が活きる施策を選ぶことです。
社内コミュニケーション施策は私が知る限りでも100個以上あります。特性の分類方法はさまざまありますが、今回は
- 縦軸:会社起点か個人(少人数のグループ)起点での施策か
- 横軸:ストック性(=保存性)の高低
と置いてみました。
例えば、社内報は会社起点で、ストック性が高い施策に位置しています。一方、飲み会は少人数のグループ起点で一時的なイベントなので、ストック性は低いです。
次にそれぞれの施策の特性を抽象化すると下記図のようになります。
ポイントはストック性が低いものの特徴としては、対面で一緒に時間を過ごすものになるので、一体感を高められる強みはあるものの、一過性の施策となります。 そのため、ストック性の高いものと組み合わせて、会社文化の資産として残していくことが重要です。
用語解説:
・同期コミュニケーション:リアルタイムでの返答を期待しないコミュニケーション
・非同期コミュニケーション:リアルタイムでのコミュニケーション
自社の目的に合わせて施策を選ぶ
特性を理解したら、あとは目的(=解決したい組織課題)に合わせて、施策を選びます。
流れは、
- Step1:既に実行している施策を特性ごとに整理
- Step2:足りていないor強化したい目的に合わせて施策を選ぶ
を実行すれば大きく外れることなく、自社の社内コミュニケーション施策を選ぶことが可能です。
今回は、社内コミュニケーション課題を解決する施策の選び方を解説しました。
私の体感ですが、約9割以上の企業が“なんとなく”や“これまでの踏襲”で社内コミュニケーション施策を実施しているように思います。
特性ごとに整理をしてみるだけでも、発見はあると思いますので、是非で試してみてください。