【2023年4月更新】Web社内報ツールおすすめ11選の比較と選び方

コロナウイルスの影響で働き方が多様化したこともあり、従来までは主流だった紙社内報をweb社内報に切り替える企業や新たに導入を検討する企業が増えています。
web社内報には「web」だから得られるさまざまなメリットがある一方で、そのメリットは多岐にわたるため、自社の目的にあったweb社内報を選定しなければかえって逆効果になってしまうこともあります。
そこでこの記事では、web社内報のメリットや選定するポイント、おすすめのツール・サービス11選について詳しく紹介します。
そのほかの社内報に関する情報はこちらで解説していますので、ぜひご覧ください。

Web社内報とは

web社内報とは、デジタル・web化した社内報を意味します。社内広報の一環として、理念浸透や社内コミュニケーション活性化などによる組織内の一体感醸成などを目的として用いられるツールです。
社内報といえば紙社内報が一般的でしたが、コロナ禍を経て「従業員に気軽に届ける」ことが難しくなったことや速報性・コスト面・効率面などからweb社内報を導入する企業が増えてきました。
特に社員数が多かったり、リモートワークの企業、支社・工場を持ち経営層と従業員の距離が生まれやすい企業において導入が進んでいるのが現状です。
web社内報を使用すれば、web上でいつでも簡単に素早く社内報を作成・発信できるという特徴があるだけではなく、閲覧率を可視化・分析することで、読まれる社内報に向けた改善を行うことが可能になります。
Web社内報導入のメリット

ここからはweb社内報の大きなメリット4つについて、紙の社内報と比較しながら詳しく解説します。
- スピーディーな情報伝達
- データの集積・分析
- web社内報ならではのコンテンツが作成できる
- 閲覧の容易性
これら4つのメリットについてそれぞれについて詳しく説明します。
スピーディーな情報伝達
web社内報のメリット1つ目は、スピーディーな情報伝達ができる点です。
紙社内報は、一般的に1〜3ヶ月に1回程度の発行なので、どうしても社員に情報が届くまで時間がかかります。
一方、web社内報はその日のうちに発信することができるのでで、社員に情報をスピーディーに届けることができます。
リモートワークが普及し、以前に比べて直接コミュニケーションをとる機会が減っている中で、社員に対してスピーディーな情報を伝えることができる点はweb社内報の大きなメリットです。
データの集積・分析
メリットの2つ目は、データの集積・分析ができる点です。
紙社内報は「発行したら終わり」という企業が多くありますが、web社内報であれば、以下のようなデータ集積・分析が可能です。
- 閲覧数(PV数)
- 閲覧者数(UU数)
- アンケート回答率
これらのデータを集積・分析することで社内報の効果測定や改善ができます。
リモートワーク化と人材の流動化が進むなかで、会社のメッセージが従業員にどの程度届いているかを分析することはとても重要な指標となってきます。
web社内報ならではのコンテンツが作成できる
web社内報のメリット3つ目は、web社内報ならではのコンテンツが作成できます。具体的には、社内SNSやwebページへのリンク、動画の挿入ができます。
これにより、閲覧する社員は紙社内報よりも豊富なコンテンツを楽しむことができ、発信する企業側もより充実した情報共有が可能になります。
閲覧の容易性
web社内報のメリット4つ目は、閲覧の容易性です。
紙社内報とは違い、インターネット環境とアクセスできるデバイスがあればいつでもどこでも閲覧することができるというメリットがあります。
特にリモートワーク化が進んでいる今日においては、非常に大きなメリットになります。

web社内報をはじめる前に、社内報の目的を明確にしよう
まず前提として、web社内報を導入する目的によって必要な機能は変わります。そのためまずは自社内で社内報を行う目的を明確化することが重要です。
後の章でも詳しく解説しますがweb社内報の機能は多岐にわたります。
そのため、目的にあった機能・ツールではなく「とりあえず多機能な方がいい」という理由でweb社内報を選定してしまい、従業員の方がかえって使いにくくなり、web社内報を導入しても失敗に終わるという例がいくつか挙げられます。
そのためまずは「社内報を行う目的」を明確にした上でツールを選ぶことをおすすめします。
社内報を行う目的についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

Web社内報ツールの選び方

web社内報ツールはさまざまなものがあり、一口にweb社内報といってもツールによって費用やサービス内容、機能は全く違います。
ここでは、web社内報ツールの選定ポイントを5つ紹介します。
- 機能
- 対応デバイス
- セキュリティ
- 費用
- 継続的な情報発信の容易性
それぞれについて詳しく紹介します。
機能
web社内報にはさまざまな機能があり、自社が社内報を行う目的にあった機能があるか否かが選定する際に重要になります。
主要なWeb社内報の機能としては、以下のようなものが挙げられます。
- 分析機能
- コメント機能
- リアクション機能
- 通知機能
- プロフィール機能
また、機能だけではなくサポート体制がどれくらい受けられるかも重要になります。
自社がweb社内報に求める機能がどんなものかを事前に明確にしましょう。
マルチデバイス対応
Web社内報ツールによっては、パソコンからしかアクセスできないものや、スマートフォンからやタブレットからでもアクセスできるものがあります。
どこからでもアクセスできるようにしたい場合は、マルチデバイス対応しているWeb社内報ツールを選ぶことをおすすめします。
また、スマートフォンでも気軽に情報を見られるようにするには、アプリ対応をしているweb社内報が重要な選定ポイントになってきます。
セキュリティ
Web社内報ツールを選ぶ上で、セキュリティ対策がどの程度されているのかも重要な選定ポイントです。
具体的には、自社のセキュリティにweb社内報サービスが対応しているか否かが重要なポイントになります。自分たちの会社を守るためにも、セキュリティ対策についてはしっかりとリサーチしておきましょう。
web社内報を選ぶ際にのセキュリティ指標としては、以下のような指標が挙げられます。
- web社内報の提供会社がセキュリティ認定されているか(ISMSなどの認証を得ているか)
- SSO(シングルサインオン)に対応しているか否か
- アクセス制限
- ログインIDやパスワードの変更制限
費用
web社内報ツールは、使用する人数によっても費用は大きく異なりますが、主に月額費用と初期費用の2つがかかることが多いです。
初期費用が低く月額費用が高いパターンや、その逆のパターンもあります。
また、機能が多すぎるが故に月額料金が高くなってしまうケースもあるため、自社に必要な機能と予算をすり合わせながら選定することをおすすめします。
web社内報ならではですが、通信量による従量課金制度を取り入れてるサービスもあります。
情報発信・運用のしやすさ
web社内報の大きなメリットのひとつに、発信の容易性があります。しかし、多機能ゆえに操作が難しかったり、設定が複雑だったりすれば、結局紙社内報の良かったという事態になりかねません。
初導入の際には、ITに不慣れな方でも使いこなせるくらい運用が簡単な社内報がおすすめです。
- 記事作成が簡単に行えるかどうか(操作性)
- 記事作成にあたっての補助があるか(ツール提供会社からのノウハウやテンプレート、ネタの提供があるか)
ある程度目的やツールが明確になった段階で、トライアルを申し込んでみたり、実際の画面をみて、継続的な運用が可能かどうかを判断することをおすすめします。
社内報ツールの選び方 | |
---|---|
機能 | どんな機能があるのか ・分析機能 ・コメント機能 ・リアクション機能 ・通知機能 ・プロフィール機能 |
対応デバイス | どのデバイスで閲覧ができるのか ・スマートフォン ・PC |
セキュリティ | ・web社内報の提供会社がセキュリティ認定されているか(ISMSなどの認証を得ているか) ・SSO(シングルサインオン)に対応しているか否か ・アクセス制限 ・ログインIDやパスワードの変更制限 |
費用 | ・初期費用 ・月額費用 |
情報発信・運用のしやすさ | ・記事作成にあたっての操作が簡単か ・ツール提供会社からの補助があるか |
おすすめWeb社内報ツール・サービス11選
web社内報の導入を検討する際、ぜひ検討してもらいたおすすめのツール・サービス11選を紹介します。
各ツールの特徴を紹介し、HPのURLも添付していますので、気になるツールがありましたらぜひご覧ください。
ourly(アワリー)
ourlyは単なる社内報だけではなく、社内報を通して組織改善を実現する全く新しいweb社内報サービスを提供しています。
web知識が一切不要で、誰でも簡単に投稿できるだけでなく、閲覧率や読了率(記事がどこまで読まれているか)など、豊富な分析機能が特徴的です。
web社内報を通して発信した閲覧情報を多角的に分析することで、組織状態が可視化できる点もポイントです。
ourlyの特徴
- SNSのように気軽にコメントできる仕様で、社内のコミュニケーション活性化を実現
- web知識が一切不要で簡単に投稿できる
- 豊富な支援体制で社内報の運用工数を削減できる
- 分析機能に特化しており、属性・グループごとにメッセージの浸透度がわかる
- 組織課題や情報発信後の改善度合いを可視化することができる
とった特徴があるため、「従業員にメッセージが伝わっているかわからない」や「web社内報を活用して組織改善したい」という方におすすめのweb社内報ツールです。
本メディアを運営する弊社では、自社ツールだけではなく、さまざまなweb社内報ツールのなかから貴社の目的にあったweb社内報ツールのご紹介もしています。そのほか社内報の目的設計から運用までに関する疑問点は全て解決させていただきので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
NotePM

NotePMは、社内マニュアルや業務ノウハウの共有に特化した社内版ウィキペディアのような社内wikiツールなので、社内報としても活用することができます。
ある程度ボリュームのあるファイルの共有を前提としているため検索性能が高く、ファイルタイトル・内容・作成者・作成日時・作成場所など細かな単位で検索可能です。
また、役職・部門に応じた閲覧権限制限を付与できるため、機密性の高いファイルを守りたいときにも有効です。
NotePMの特徴
- 強力な検索機能でほしい情報がすぐ見つかる
- アクセス制限も柔軟におこなえ、マルチデバイスにも対応
- チャット連携・API対応をしているので、さまざまなツールと連携可能
ザ社内報

ザ社内報は、株式会社スマートメディアが運営する、CMS「clipkit」のweb社内報に特化したツールです。
CMSシリーズでは累計導入企業が500社を超え、社内コミュニケーションの課題を発見・解決するweb社内報を簡単に構築できることがポイントです。
ザ社内報の特徴
- 直感的で誰でもカンタンに使えるUI
- 情報集約・双方向コミュニケーション
- 反響がわかる効果検証・安心のシステム環境
- デザインテーマで社内オウンドメディア
社内報アプリ

社内報アプリは、社内報専門会社であるウィズワークス株式会社が提供するツールです。
社内報のためだけのアプリがある点が大きな特徴で、9種類ものテンプレートやプッシュ通知など、他の社内報ツールにはない機能も魅力的です。
社内報アプリの特徴
- マルチデバイス対応&一括更新
- 社員参加型 総合情報ポータル
- かんたん運用
- 9種類のテンプレートで多彩に展開
- 高機能なのに低コスト
TUNAG

TUNAGは株式会社スタメンが提供していツールです。
社内報というよりは社内SNSというイメージが近いですが、気軽に投稿できたり、オリジナルスタンプ機能があったりなど、魅力が多いツールです。
専属のコンサルタントがつき、運用改善をサポートしてくれる点はどのサービスにもない大きな特徴となっています。
TUNAGの特徴
- 組織におけ「知らない」をなくす
- 経営の意図に沿った情報を社内に循環させる
- 組織の今に合わせた制度設計データで着実に改善し続ける
Solanowa

Solanowaは株式会社スカイアークが提供しているweb社内報ツールです。
さまざまな企業の社内報システムの案件に携わったノウハウを活かし、必要な機能を厳選しパッケージ化することで、大幅なコスト削減とスピード納品を可能にしました。
solanowaの特徴
- リアルタイム配信
- 多彩なコンテンツ表現
- マルチデバイス対応
TSUTAERU

TSUTAERUは株式会社サイト・パブリスが提供する社内報クラウドサービスです。
TSUTAERUはweb社内報にピッタリのデザインテンプレートがあるため、デザインに悩むことなくメッセージの発信ができます。
また、初期費用11万円、月額49,280円〜からと、他のサービスと比べても低価格で運用ができる点がポイントです。
TSUTAERUの特徴
- 企業ブランドへの理解向上
- 発信力・訴求力の向上
- 高いコストパフォーマンス
URL:https://www.sitepublis.net/service/package/inner.html
Knowledge

Knowledgeは、オープンソースの情報共有サービスです。
ソースコードを公開しているため、完全無料でweb社内報として活用ができますすが、IT知識が必要となるため、導入のハードルは他のツールに比べて高いと言えるでしょう。
Knowledgeの特徴
- 情報共有による組織力向上
- オープンソース
- 社内利用のための多彩な管理機能
URL:https://information-knowledge.support-project.org/ja/
インナーフォース

インナーフォースはりえぞん企画株式会社が提供するツールです。
紙社内報とweb社内報の両方を扱う会社だからできた「web社内報のノウハウ」を凝縮したパッケージシステムとなっています。
働き方や時代に沿った社内広報戦略をサポートしてくれるのがポイントです。
インナーフォースの特徴
- 企画・構築・運用までトータルサポート
- 拡張性高いプラットフォームお客様の状況に合わせたセミオーダー
- 充実したコンテンツ実績
URL:https://www.innercommunication.jp/
Kyo-yu

Kyo-yuはGrow Groupが提供しているツールです。
Kyo-yuは社内ポータルサイトに必要な機能が揃ったツールで、社内wikiや社内報を一元管理できます。
Kyo-yuの特徴
- 社内の“ヒト”に特化した豊富な機能
- 柔軟なカスタマイズ性
- 初期コストのみで運用可能
WEB MEDIA Z

web社内報 WEB MEDIA Z はglassy株式会社が提供するweb社内報ツールです。
glassy株式会社は20年以上社内報制作に携わっており、社内報に関する高い専門性とノウハウを活かした丁寧なサポートを受けることができます。
そのため、紙の社内報もまとめて制作できる点がポイントです。
WEB MEDIA Z の特徴
- お客様満足を上げる「仕組み」
- 価格を明確にする「透明性」
- 高い専門性と「ノウハウ」
URL:https://www.glassy-co.jp/web-z_lp/
web社内報ツール比較
web社内報ツール | ourly(アワリー) | NotePM | ザ社内報 | 社内報アプリ |
---|---|---|---|---|
特徴 | 分析に特化し、豊富な運用サポート | 豊富な機能 | 豊富なデザイン | 総合情報ポータル |
URL | https://service.ourly.jp/ | https://notepm.jp/ | https://the-shanaiho.com/ | https://shanaiho-app.jp/ |
web社内報ツール | TUNAG | solanowa | TSUTAERU | Knowledge |
---|---|---|---|---|
特徴 | 社内SNS | セキュリティ実績あり | 情報発信に特化 | オープンソースの情報共有サービス |
URL | https://biz.tunag.jp/ | https://solanowa.jp/ | https://www.sitepublis.net/service/package/inner.html | https://information-knowledge.support-project.org/ja/ |
web社内報ツール | インナーフォース | Kyo-yu | WEB MEDIA Z |
---|---|---|---|
特徴 | 拡張性高いプラットフォーム | 情報共有に特化 | 大企業向けのプランあり |
URL | https://www.innercommunication.jp/ | https://kyo-yu.biz/ | https://www.glassy-co.jp/web-z_lp/ |
こちらの記事ではweb社内報の活用事例を10選まとめて紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、下記では弊社web社内報「ourly」の導入事例を5つ紹介していますので、ぜひご覧ください。
web社内報に関するよくある質問とその回答
最後に、簡単にweb社内報に関するよくある質問とその回答をまとめております。
- web社内報とは何ですか?
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web社内報とは、社内報をインターネット上で配信する形式のことです。社員がパソコンやスマートフォンから社内報にアクセスして閲覧することができます。
- web社内報のメリットは何ですか?
-
web社内報のメリットは、以下のようになります。
- 配信先を選ばないため、場所や時間を問わず閲覧できる。
- 印刷物と比べてコストや環境負荷が低い。
- デジタルデータなので、検索性が高く、必要な情報を素早く探せる。
- アクセス分析ができるため、従業員が興味を持つコンテンツを把握できる。
- 更新が容易であるため、最新の情報を迅速に共有することができる。
- web社内報の作成にはどのようなポイントがありますか?
-
web社内報の作成には、以下のようなポイントがあります。
- レスポンシブデザインを採用して、スマートフォンでも見やすいレイアウトにする。
- メールマガジンと同じように、見出しや写真など目を引くコンテンツを取り入れる。
- リンクを設定して、関連する情報に簡単にアクセスできるようにする。
- アクセス解析ツールを活用して、閲覧数やクリック数などのデータを収集し、コンテンツの改善に役立てる。
自社に適したWeb社内報ツール・サービスを検討しよう
この記事では、web社内報を導入するメリットや選定ポイント、おすすめのツール・サービスについて紹介しました。
web社内報の導入を検討されている方は、自社の環境や予算・目的に適したweb社内報ツールを選びましょう。
この記事が、御社のweb社内報導入のお役に立てれば幸いです。