徹底的にキャリアと向き合うことで生まれるユナイテッドのエンゲージメント。リモートでの雑談秘策はみどりの部屋?
広報という役職はいわば会社の顔。社外のみならず社内向けにも活動報告などを行い、会社の状況を的確に伝えることで社内にも会社の「ファン」を増やしていくことが求められます。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響から、
- 今まで行っていたオフラインイベント等は減り、業務関連以外の発信内容が減ってしまっている
- 広報として、コロナ禍でなにか施策を打つことができないのか
というような悩みを抱えている方は多いと思います。
そこで、インナーコニュニケーションに関する情報を発信するメディア「ourly magazine.」を運営する弊社では、実際の企業様にインナーコミュニケーションなどに関する施策を取材し、紹介する企画を行っております。
ということで、今回は広報という役職を活かし、社内ラジオや社内イベントの企画を積極的に行い、社内エンゲージメント向上に関わっているユナイテッド株式会社広報の江川さんを取材してきました!
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インタビュイー:江川みどり様
2018年、新卒社員としてユナイテッド株式会社に入社。 広告営業を経て、2年目に入社時から希望していた広報グループに配属される。web社内報や社内ライブ配信企画「みどりの部屋」なども手掛ける。2020年10月、同い年広報の木村綾乃さんと共に「広報の集い」を立ち上げ、主催者としてメディアを誘致した広報担当者向けの勉強会の開催も行う。
ユナイテッド株式会社について:https://united.jp/
個人のwillを徹底的にヒアリング。制度設計と配属への反映
ーーまずは会社として大切にしている働き方について教えていただきたいです。
ありがとうございます。私たちの会社で特に大切にしているのは
- 個人の意思や、歩みたいキャリアを徹底的にヒアリング
- 個人の意思の実現やキャリアを描くために経営陣が寄り添う
ということです。
せっかくですので、まずはなぜ私がこの会社に入社したのか、というところからお話させてください。ちょうど、個人のwillの徹底ヒアリングの部分と重なる話があります。
実は私が学生時代目指していた職業は「アナウンサー」でした。しかしながら、狭き門であるアナウンサーへの合格はなかなか難しく、大学4年生からIT企業を中心とした面接も受けている状況でした。
さまざまな企業さんの面接を受けるなかでも、「本当はアナウンサーになりたいのではないか?」とこれまでの経験がマイナスに見られることもあるなか、私自身の個性を見て面接をしてくれたのがユナイテッドでした。私がどのようなキャリアを歩みたいのか相談に乗ってくれて、さらにさまざまな提案をしてくれたんです。
ユナイテッドでの働き方に関わらず、フラットに私のキャリアを考えてくださいました。ちょうどそのころ、広報という職種を見つけた私は自然と「自分が広報したいと思えるような会社」で働きたいと思いユナイテッドへの入社を決めました。
内定者にメンターを付けることで、入社前からエンゲージメント向上
入社後も、広報で働きたいという私の想いをかなえるため、まずは会社理解のために営業を1年経験させていただいたのちに、現職の広報という職種に就かせていただいております。
そして、現在このヒアリング体制については
- 人生相談や雑談をすることができる上司(マネージャーなど)
が内定者時代からメンターとして就きます。
マネージャー層の上司とカジュアルに会話ができる機会を設けることで、オンライン化によりどうしても内定者時代に下がってしまうエンゲージメントを維持できているように感じます。また学生にとっても、会社に入ってからのキャリアを明確化していくことで、内定者時代の1年間に何をすべきなのかが分かり、非常に有意義な時間となっているようです。
そして、入社後の人材育成にも力を入れています。例えば、半期に一度、担当役員が社員の育成プランを検討しフィードバックする、人材開発会議や、若手社員に対して役員がメンターを担当する役員メンター制という制度があります
社内コミュニケーションの中心に広報:みどりの部屋?
ーー会社としての社内エンゲージメント向上施策以外に、江川さん個人でのお取組みなどがあればお聞きしたいです。
弊社はこれまでも、社内でのコミュニケーションを大切にしてきました。多くの企業さんも悩まれているとは思うのですが、在宅勤務化に伴いそういった気軽な会話ができなくなったときはすごく悩みました。何気ないコミュニケーションから新たなアイディアが生まれたり、社員のモチベーション向上に繋がったりするので。
そこで、広報である私が主体となり、オンライン上でさまざまな社員に登場していただき、その人となりを伝える「みどりの部屋」というライブ配信を企画・実行しています。
「徹子の部屋」のオンラインバージョンのようなものをイメージしていただくと分かりやすいと思います(笑)。MVP受賞者に仕事術を聞いたり、新入社員の顔と名前を覚えてもらうためにインタビューをしたりと、工夫してさまざまな配信をしています。
実際に、社員の方からは
- 在宅勤務で孤独な中、社員に会っているような気持ちになれる
- 新入社員の方などは、他部署の社員の事を知ることができる
などのお声をいただいております。みどりの部屋は昨年5月から始めたので、開始からちょうど1年になります。
新たなプロジェクトなどが始まる際も、みどりの部屋がきっかけとなり、スムーズなコミュニケーションにつながれば嬉しいです。
役割はユナイテッドを少しでも多くの方に知っていただくこと
ーー会社・個人両方が積極的に行動を起こし施策を打つことで会社全体のエンゲージメントが向上しているのだと感じました。最後に、江川さんにとっての働きがいについてお聞きしてもいいでしょうか。
ユナイテッドを少しでも多くの方に知っていただくことが目標です。
私の広報という役職を活かし、少しでも弊社のプレゼンスをあげていくことができれば、と考えております。
編集後記
内定者時代から1人1人にメンターを付け、フィードバックなどをできる場を提供している徹底ぶりからも、改めてユナイテッドさんの育成・社内エンゲージメントに懸ける想いを痛感しました。
1人1人の「やりたい」が実現できる会社形態は現代の社会の最先端をいっているのかもしれません。今回は、その会社を自身がハブとなって支える江川さんのたゆまない努力をお聞きすることができました。
ourly Mag. ではインナーコミュニケーションの事例の取材企業を探しています。興味のある方は気軽に問合せフォームからご依頼ください。