単なるクッキングパーティーではなくチームビルディングとしての料理を
『料理を効率良く作ることとビジネスを効率良く進めることは大きな親和性がある。』
そう語るのは「『料理』と『人』を通して、世界中に『笑顔』『幸せ』『感動』をデザインする!」の理念のもと、料理でチームビルディングサービスを提供するBe DESIGN 株式会社代表取締役社長の光永正樹さん。
そんな光永さんに、料理でチームビルディングをする価値や具体的に得られる効果、実際に導入された企業様の声もお話しいただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
インタビュイー:光永 正樹様
『料理』と『人』を通して、世界中に『笑顔』『幸せ』『感動』をデザインする!」の理念のもと、2005年にBe DESIGN株式会社を創業。
ユニークな発想と料理をツールに、常に、世の中のニーズにマッチしたソリューションサービスを個人、法人向けにタイムリーに提供。
企業向けサービス研修サービス、チームビルディングアクティビティのパイオニア的企業として、依頼企業様の課題に対して、2012年より200以上の研修プログラムを企画設計。『知ること』から『できるようになる』、ユニークな研修プログラム設計で、日々、経験を重ねる。
Be DESIGN株式会社:https://bedesign.co.jp/
パッケージプランではなく、企業にあったチームビルディングアクティプランを提供
ーー「料理×チームビルディング」あまり馴染みのない組み合わせにも感じますが、企業に対してどういった研修を提供されているんですか?
インナーコミュニケーションの希薄化、成果につながらないチームの在り方など、開催目的を整理・共有し、ゴールを設定、研修効果最大化の為に、仕掛け×設計(研修プログラム)を行います。プログラムは、各企業区々です。
そして、効果を高める有効なツールの一つが、協働型アクティビティの『料理』です。
開催目的によっては、例えば、各チームがレストランオーナーという設定で、作った作品(料理)を販売、売上高を競う企画設計を組むこともあります。
料理選定からはじまり、仕入れアイテムまで用意します。作った料理を販売し、売上を競う文化祭的なプログラムで、ワークシップ、プロセス決定、チームタスクの可視化など、成果を出すチーム作りの疑似体験、『知る』ことから『できるようになる』ための研修サービスを提供しています。
ーーほんとに文化祭みたいですね。笑
そうですね。笑
売り上げの構成要素を分解し、会場全体に流通してる金額がいくらで、1位になるにはいくら売り上げがないといけないか。
そのためには仕入れを抑え、単価設定を変え……といったプロセスを経る必要があるため実際にビジネス経験も積むことができます。
当社では管理職やリーダー層の研修依頼が多いので、「料理」を活用してそのような経営者目線での研修を組んだりもします。
また、「料理」というのは複雑なタスクの積み重ねで完成するので、ビジネスにおけるタスク管理と似ている部分があります。
このあたりはまた後ほど具体的に説明させていただきます。
研修の対象者はほんとに若手社員なのか。Sorissoが提供する価値とは
ーーパッケージプランの研修ではないとのことですが、どのように研修を設計しているのでしょうか。
当社は開催企業様に、その背景を細かくヒアリングさせていただきます。
例えば、「入社3年目までの若手社員の主体性がなくて・・」というご意見をいただくことがあります。
その場合、「若手が主体的に動ける環境を、提供できているか?」、チームメンバー全員が意見を出し合える環境に必要な心理的安全性の作り方をテーマに設計したりします。
また、受講対象者として、若手だけではなく、チーム環境をつくるリーダーや管理職の変革の必要性も伝え、丁寧に設計を行います。
ーー新入社員よりもリーダー層がまず変えるべきところがあるというのは、なかなか自分たちで気づけないですもんね。
そこまで設計された研修を受けて、企業の方はどんな反応をされますか?
やはり「ただ楽しいだけじゃなく、研修としての効果がある」というのが一番いただく意見ですね。
会議室に籠った会議とはわけが違うので、普段の関係性では見ることができない「あ、この人こんな一面あったんだ・・」という個人の”B面”を知ることができるのも大きなポイントだと感じています。
加えて先ほども伝えたように、チームで料理をすることが日頃のビジネスにおいて活きるポイントが多いのも価値を感じていただけてます。
単なるクッキングパーティーではなくチームビルディングとしての料理を
ーーそれでは、料理でチームビルディングをすることで具体的にどんな効果が得られるのか、教えていただけますでしょうか?
当社にお問い合わせいただく多くの担当者様が「みんなで楽しく料理をして、最後に懇親会をして、仲を深められたらいいな」といった効果に期待しています。
ただ、それではホームパーティの延長に過ぎず、効果は限定的です。
どの開催目的にせよ、チームビルディングアクティビティ研修である以上、
- インナーコミュニケーションの活性化
- 成果を出すチーム作りとメンバーの在り方
- チームの成果を左右する心理的安全性の作り方
など、成果を出し続けるチームに必要な考えをインプットし、協働型アクティビティ(料理)というアウトプット、疑似体験を通して落とし込みます。
そうすることで参加者一人一人に気付きが生まれます。メンバー、リーダー、チームの変革力、そして、内発的動機付けなど、期待以上の効果を生み出します。
料理の工程はビジネスと親和性が大きくある。
料理を効率良く作ることはビジネスを効率良く進めることと親和性が大きくあります。
個人だけで料理をする場合と違い、チームプロジェクトとして取り組む場合、以下のチームワークショップも必要となります。
- チームタスクの可視化
- チーム全体の進行管理
- 役割分担
- フォローアップのシナリオ
- 想定外の現状把握と課題解決
- チームの進捗管理
それを「料理」というビジネスと違う形で擬似体験できる部分に料理でチームビルディングをする効果があると感じています。
編集後記
「料理」という言葉だけだと、ビジネスとはかけ離れた、日頃行う身近な行動というイメージがありましたが、実際にお話を伺うなかでこんなにもビジネスと親和性があるものなのかと実感しました。
チームで料理を楽しみながらタスク管理やタイムマネジメント力、団結力向上が実現できるチームビルディング。
いつかourly(アワリー)でも料理でチームビルディングを実施させていただきたいと感じました。
光永さん、貴重なお話をいただきありがとうございました!