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B Corpを意識した”サステナブル”なインナーコミュニケーションとは

「信頼で結ばれた組織を創る」という理念のもと、世界8カ国からフルリモートでメンバーが働いている株式会社Colere。

Colereは企業に対して人事ポリシー策定プログラムや組織変革伴走プログラムを提供しており、会社の所在地がある長崎県壱岐市芦辺町に構えるワーケーションオフィス『ACBLiving』で、企業に対してチームビルディング研修も行っています。

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世界8カ国からコアタイムもなく働くColereでは、どのようなインナーコミュニケーションが生まれているのか。

日本企業では珍しい働き方を実践し、国際的な認証資格B Corp(ビーコープ)取得を目指すスタートアップ企業にお話を伺いました。

インタビュイー:
刑部 友理さん 
「株式会社Colere(コレル)の広報担当。芦辺浦のワーケーション施設ACB Livingや、Colereでのユニークな活動を社外に発信。普段は東京を中心にリモートワークを実施。壱岐島の不思議なチカラ、壮大な絶景、温かい人々に惚れ込み、長期休みは壱岐に滞在。」

岡 望美さん 
「株式会社Colere(コレル)のサステナビリティ担当。B Corp認証取得に向けて環境や社会に対する活動をとりまとめ。Colereのメンバーや雰囲気が大好きで、Colereの掲げる新しい働き方「Work to live happier(幸せに生きるために働く)」を思う存分楽しんでいる。Colereの他に企業のB Corp認証取得を支援する事業も運営。」

株式会社Colere:https://www.colere.inc/
ACB Living(アシベリビング):https://acbliving.com/

目次

世界8カ国からフルリモート。コアタイムもない働き方とは

ーー世界8カ国からフルリモートとのことですが、みなさんどこの国から参加されてるんですか?

(刑部さん)
日本は東京、静岡、福岡にいて、海外だとオーストラリアのシドニー、アメリカのシリコンバレー、あとはヨーロッパにいるメンバーや台湾にいるメンバーもいます。

ーーほんとに世界中から参加してるんですね・・!Colereでの公用語は何語になるのでしょう?

日本語と英語の両方という感じですね。
Colereとして認識を合わせるためのハンドブックや会議などは基本英語ですが、日本人が多いチームでは日本語で話すこともあります。
コミュニケーションツールのSlackでは基本的に日英両方でやりとりをしています。

ーー世界中からフルリモートだと時差もかなりあると思いますが、働く時間は決まってたりするんですか?

特にコアタイムなどは設けず、それぞれが働きたいタイミングで働く形をとっています。
ただ、世界中に広がっているとはいえ、時間によってかぶるタイミングもあるので、その時間でうまく定例を設けてコミュニケーションをとれるようにしています。

ーーコアタイムもなくフルリモートだと、コミュニケーションで苦労することも多いのかなと思いますが、そのあたりはいかがですか?

そうですね。ただ、正直Colereにいてあまり苦労してないんですよね・・(笑)

フルリモートの場合「自分の仕事と関わっているときだけコミュニケーションをとる」となりがちですが、ColereではSlack上でいろいろなチャンネルを作り、それぞれのメンバーがオープンにコミュニケーションをしています。

これは多くの企業で取り入れてることと思いますが、ダイレクトメッセージは禁止にすることで情報の透明性をあげています。のぞこうと思えば社内の全ての会話が見える状態にあるので、情報をキャッチアップしやすい状態です。

日本で14社だけが保有するB Corpの取得 × インナーコミュニケーション施策

ーー情報の透明性のほかに、インナーコミュニケーション活性化に向けて取り組まれていることがあれば教えてください。

(岡さん)
弊社ではB Corp(ビーコープ)の取得を進めています。

B Corpを簡単に説明すると、”サステナブル“でいい会社という認証になります。
会社として環境に良い取り組みをしているという観点だけでなく、従業員に対しても良い会社であり、ガバナンスもしっかりしている、顧客に対してもいいサービスを提供しているなど、広い範囲で高い基準をクリアした企業に対して認められる国際認証制度です。

※B Corpの認証を受けた企業は約80か国5123社
そのうち日本に本社がある企業は14社のみ。(2022年8月15日時点)

人となりも理解できるエコ活動「しろくまウェンズデー」

そんなB Corpの取得に向けて、Colereでは環境にも従業員のためにもなる施策をさまざま行なっています。

その一つが「しろくまウェンズデー」です。

構想段階の資料

しろくまウェンズデーは、毎週水曜日にSlackのチャンネルに自分が取り組んだエコアクティビティーを投稿するという取り組みです。
Colereメンバーのお子さん(5歳)が、「しろくまのために、使わない電気は消すんだよ」と発言していて、幼稚園児でもピンとくるという理由からこの活動のシンボルとして「しろくま」を掲げています。

一見ただエコアクションを投稿するだけですが、投稿を通して、
「この人こういう生活スタイルなんだ」「いつもこういうものを使っているんだ」「こういうものが好きなんだ」という私生活の部分を垣間見ることができます。

フルリモートで直接的に関わることがないため、こういった取り組みから人となりがわかり、メンバー同士のコミュニケーションが活性化しました。

会社の一員として意思決定に携わる「1%バトン」

そのほかには「1%バトン」という取り組みを行なっています。

これは、会社の売り上げの1%を世界中のNPOなどに寄付する取り組みですが、寄付先をみんなで投票して決めるので、Colereでは一大イベントです。

1%バトンにより会社の一員として意思決定に携わることができ、一体感や自社への信頼感醸成にもつながり、さらに社会的にも貢献できるということで、Colereメンバーからはかなり好評な意見をいただいています。

実際に参加したメンバーからの声

ーー社内に閉じた取り組みだけでなく、実際に社会的に役立つ取り組みを会社として行っているということもあり、積極的なコミュニケーションが生まれてるんですね。

これからの時代は自分たちの利益だけでなく、いかに社会にインパクトを与えられるか

ーーさまざまな施策に取り組まれてますが、最後にColereとして今後の展望をお聞かせください。

(刑部さん)
これからの時代の「会社」は、自分たちの利益だけでなく、社会全体に与えるインパクトを含めて考えていかなくてはならないと考えています。

そのためにもまずはB Corpを取得できるよう取り組んでいきます。

そして「地球や未来の子どもたちのためにアクションをする会社になりたい」という創業者の当初からの想いを大事に今後も活動していきたいです。

編集後記

『ACBLiving』の取り組みやB Corpの取得を通してできたインナーコミュニケーションの取り組みを伺うなかで、ColereのみなさんがColereを「信頼で結ばれた組織」と感じていて、活き活きと働かれているなという印象を持ちました。

若い世代を中心に「働く」に対する価値観は多様化するなかで、社会や環境に対していかに良い影響を与えているのか、を重視する人は増えているといわれています。

この記事では紹介しきれませんでしたが、Colereさんは

世界6か国・フルリモート企業Colereの「24時間忘年会チャレンジ」!など、先進的なインナーコミュニケーション施策を多くされているため、ぜひColereさんのnoteをのぞいて欲しいなと思います。

刑部さん、岡さん、このたびは貴重なお話をありがとうございました!

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この記事を書いた人

Kanei Yoshifusaのアバター Kanei Yoshifusa ourly株式会社 コンサルティングセールス・組織開発チーム

前職は店舗ビジネス向けの業務効率化SaaS事業を展開する企業でCSに従事。
その後、ourly株式会社に参画。
200社以上の企業に組織課題解決の提案、現在30社の組織開発を支援。
富山県上市町出身。趣味は筋トレ/声マネ/滝行。

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