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社内報デザインとレイアウトのコツとは?おすすめテンプレートツールも一挙紹介!

社内報を作成していく中で、デザインのマンネリ化や単調さなどに苦労する人は少なくないでしょう。デザインも読者を惹きつける大きな一要素であるため、魅力的な社内報にするためにも、さまざまな工夫をしたいものです。

この記事では、社内報におけるデザインのポイント、さらにはカテゴリー別のポイントを事例を用いて紹介します。また、こちらの記事では社内報のデザイン以外にも、読まれる書き方や目標設計などに関して詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

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目次

社内報の目的を達成するためのデザイン設計方法

そもそも社内報を書くのはなんのためなのか?によって、社内報のデザインは変わります。自社では何を目的として社内報を発信していくのかをまず整理しましょう。

社内報の目的については、こちらの記事で詳細に解説しています。

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読ませたい層のペルソナ設計

社内報の目的を果たすためには、読者のペルソナ設計が非常に重要です。ペルソナ設計とは、ターゲットとなる読者の具体的な人物像を描く作業です。ペルソナを具体的にすることにより、メッセージを効果的に伝えることができます。

たとえば、新入社員が求めていると考えられるのは、会社の文化や業務プロセスに関する情報だとしましょう。このようなペルソナに対しては、会社の歴史やミッション、ビジョン、具体的な業務手順に関する記事が有効です。
一方、管理職の場合、彼らが求める情報は異なるでしょう。業績向上のための戦略や他部門との連携方法、最新の業界動向などに関心があるかもしれません。

このように、伝えたい相手の属性によって記事の内容もデザインも最も適切なものは異なるのです。まずは社内報の記事・企画を通して誰にどんな影響を与えたいのか定義しましょう。

読者のニーズ分析

ペルソナ設計が完了したら、読者のニーズ分析をおこないましょう。読者のニーズを理解することで、ペルソナにとって価値ある情報を伝えることができ、社内報の価値を感じさせることができます。

もっとも手軽に始められるニーズ分析の方法は、ペルソナの持つ課題について仮説立てて考える方法です。ペルソナの属性の持つ悩みや業務上の問題について予測し、どのような情報を必要としているのか見当をつけます。

社内報であることを活かして、社内でのアンケート調査を実施することも有効です。普段どの社員が何に困っているのか・どのような情報を求めているかなどについて、具体的なニーズを直接把握できます。あるいは。MTGやチャットツールで直接コミュニケーションを取ってニーズをヒアリングする方法もあります。

ニーズに合ったデザインの検討

ニーズを明確にしたら、ペルソナとニーズに合わせたデザインを設計しましょう。ペルソナによって好むデザインは異なりますし、ニーズを満たすための内容を発信するのに適切なデザインも異なります。

ペルソナとニーズをデザインに落とし込むためには、ペルソナが好んで読む媒体に関する情報を集めて、どのようなデザインが好まれているのかを分析する方法や、ニーズを満たす内容が世の中で発信されるときにはどのようなデザインが使われているのか調査する方法があります。

読者のニーズに合ったデザインを追求することで、社内報の効果を最大化することができるでしょう。

社内報のデザインやレイアウトにおけるセオリー

ここからはは、社内報をより効果的にするためのデザインやレイアウトの基本的な2つのセオリーについて詳しく紹介します。これらのポイントを押さえることで、読みやすく魅力的な社内報を作成できます。

目的やターゲットからデザインを考える

社内報のデザインは、目的やターゲットから考えることが重要です。たとえば、社内コミュニケーションの活性化が目的である場合と、理念浸透やインナーブランディングが目的である場合で適切なデザインは異なります。ターゲットとなるペルソナを設計してデザインに落とし込む方法については前述した通りです。デザインやレイアウトは「誰にどのような影響を与えたいのか」を起点に考えるのがセオリーです。

自社らしさをデザインに落とし込む

社内報のデザインに自社らしさを反映させることは非常に重要です。自社らしいデザインであることにより、従業員は社内報に親しみやすさを感じることができます。また、日常的に自社らしいデザインに触れることで帰属意識や一体感を醸成することも可能です。

具体的には、企業ロゴや企業カラーを積極的に使用し、一貫性のあるレイアウトを作成します。また、社員の声や社内イベントの写真など、実際の業務や日常を反映したコンテンツを取り入れることも効果的です。これにより、社内報は単なる情報伝達ツールではなく、会社の文化を体現する媒体となります。

社内報におけるデザインの基本とは?

社内報は、読者の興味や好みによらず、全員に読んでもらいたいものです。その点で小説などの読み物とは異なり、文字の羅列のみでは読み切らない人も出てくることでしょう。読みやすさ手軽さを表現し、誰もが読みたくなる社内報にするためにも、デザインにおける工夫が欠かせません。

全従業員が読みやすい文字の大きさ・色を選ぶ

全ての従業員が読みやすい大きさ・色を使用することを徹底しましょう。せっかく発信しても、「読みにくい」「見えない」と思われてしまっては従業員に内容が伝わりません。小さすぎる文字や薄すぎる発色の文字は控えましょう。

人によって見えにくい大きさ・色は異なるため、社内報アンケートなどを使用して文字の大きさや色についての意見を収集することもおすすめです。

伝えたい内容の優先度を決める

社内報での発信は、全ての文章を読んでもらえる状態が理想ではありますが、確実に全員が全てを読んでいるとは言い切れません。1番伝えたいのはどこか?2番目に重要なのはどこか?といった情報の優先度を事前に決めましょう。

読者の視線の動きに合わせてデザインする

何の情報を、どんな順番で読んでほしいのかを明確にしたら、読者の視線の動きに合わせて重要な情報を配置しましょう。

一般的に、横書きの文章を見たときの人の視線は左上から右下に流れます。この視線の動きに合わせて重要な情報を順番に配置することで、自然に読み進められるデザインを作成できます。また、視線を誘導するために矢印やラインを入れることも効果的です。

余白・行間に余裕を持つ

読みやすいデザインを作るためには、余白や行間に余裕を持たせることも重要です。詰め込み過ぎたデザインは読みにくく、必要な情報が埋もれてしまう可能性があります。適度な余白と行間を確保することで、見やすく、読みやすいレイアウトを作成し、読者にストレスを与えないデザインを心がけましょう。

特に、ページの端と文章の始まりの間や、図形の線と図の中の文字の間などには適切な余白を入れましょう。余白を入れないと、文字が敷き詰められている状態の社内報を見ることになり、すぐに読むのをやめてしまうおそれがあります。

写真・イラストを使う

文字ばかりの社内報では、読み進めるモチベーションが低下してしまい、社員が途中で読むのを切り上げてしまうかもしれあせん、

写真やイラストを活用することで、社内報の視覚的な魅力を高めることができます。視覚的な情報は、文章だけでは伝わりにくい情報を補完し、読者の興味を引きやすく、記憶に残りやすいです。特に、社員の写真や社内イベントのスナップショットは、親しみやすさと共感を生むため効果的です。

情報のまとまりをわかりやすく表現する

最後に、情報のまとまりをわかりやすく表現することが重要です。関連する情報をグループ化し、セクションごとに区切ることで、読者が必要な情報をすばやく見つけられるようにします。関連する情報どうしを近づけて、セクションの異なる情報は離すことにより、情報のまとまりが直感的にわかるようになります。

また、見出しや小見出しを効果的に使い、情報の階層構造を明確にすることも、わかりやすいデザインを作る重要な要素です。

オリジナリティのある社内報をデザインするためのコツ

社内報のデザインにおいて、「自社オリジナルのものである」ことを表現することは、自社への帰属意識・エンゲージメントの向上に役立ちます。ここからは、社内報のデザインを自社らしいものにして、社員が社内報に愛着を持つような方法について紹介します。

実際に会社で撮影した写真を使用する

オリジナリティをもっとも簡単に出せる方法は、自社でしか撮影できない写真を撮ることです。社内で撮影した写真があれば、社内の雰囲気や実際の業務風景をリアルに伝えることができて、読者に親近感を与えます。また、社員自身が登場することで、社内報に対する関心や興味も高まることでしょう。

自社らしさを表現する

自社らしさを表現するために、会社のロゴやコーポレートカラーなど、自社を端的にイメージできるものを取り入れましょう。自社らしさのあるデザインを一貫して使用することで、社内報全体に統一感を持たせることや、社員が社内報を通して組織への愛着を深めることができます。

社内での共通言語やオリジナルキャラクターを使用する

社内での共通言語やオリジナルキャラクターを活用することで、社内報に自社ならではのオリジナリティを持たせることができます。共通言語のような「社内だから通じる言葉」を使用することにより、社員同士の仲間意識・連帯感を高める効果があります。オリジナルキャラクターは、親しみやすさと共感を引き出すツールとなります。これにより、社内報は単なる情報伝達の手段ではなく、社員同士のつながりを深める媒体となります。

社内報のおすすめデザインテンプレート5選

Canva

Canvaは、簡単に美しい社内報を作成できるオンラインデザインツールです。

多彩なテンプレートと直感的な操作性が特徴で、デザイン経験がない方でもプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。豊富な素材とフォントを活用して、自社らしさを表現した社内報を作成可能です。テンプレートの一部は無料で使用できるため、気軽にデザインを作成することができます。

bookuma

bookumaは、シンプルな操作で高品質な社内報を作成できるテンプレートサービスです。

豊富なテンプレートが用意されており、企業のブランディングに合わせたデザインが簡単に実現できます。編集画面も分かりやすく、誰でも手軽に社内報を作成することができます。

PIXTA

PIXTAは、写真素材の豊富さで知られるテンプレートサービスです。

高品質な写真やイラストを利用して、視覚的に魅力的な社内報を作成できます。使いやすい編集ツールも備えており、デザインのクオリティを高めながら効率的に社内報を作成することが可能です。

パワポン

パワポンは、PowerPointを活用して簡単に社内報を作成できるテンプレートサービスです。

多彩なテンプレートが用意されており、プレゼンテーション感覚で直感的に編集できます。既存のPowerPointスライドを活用できるため、時間と労力を節約しながらプロフェッショナルな社内報を作成できます。社内報をPDFで発行している場合は、サイズ感の似たパワポンがおすすめです。

Photoback

Photobackは、写真を中心とした美しい社内報を作成できるサービスです。

簡単な操作で高品質なレイアウトを実現でき、特にビジュアルにこだわりたい方に最適です。写真の配置や編集が容易で、プロフェッショナルな仕上がりの社内報を手軽に作成することができます。

社内報のおすすめデザイン事例6選【目的別】

この章では、理念共有や社員紹介など、目的ごとのデザインのポイントを紹介します。こちらで紹介するのは、ourly Mag.運営元の株式会社ビットエーで実際に発信している紙社内報・web社内報の一部です。

理念・ビジョン共有 

企業の理念やビジョンは、経営陣の真摯な思いを伝えるためにかっちりとしたテイストでありながら、全社員に一読してもらえるような読みやすさを確保することが重要です。

下記の例では、ポイントとなる見出しの色とサイズを変えて情報のまとまりを表現しています。また、どうしても長くなってしまう文章を意味のまとまりごとに近づけることで、ひとつひとつの意味段落を理解しやすくさせています。

また、企業理念やMVVの発信は、経営陣から社員へ直接思いを伝えられる機会でもあります。経営陣の写真を使用することで、真剣な思いを写真でも表現することができます。

社員紹介

社員紹介では、社員の顔と名前がわかるように顔写真を入れたデザインが適しています。また、社員への質問と回答は、読者がそれぞれの回答を比較しやすいように、通し番号を振るのも効果的です。

話題にしたくなるような親しみやすい・明るいデザインにすることで、社内コミュニケーションの活性化や人間関係構築のきっかけづくりに役立つでしょう。

社内イベント

社内イベントを報告する場合は、参加できなかった社員が「次は参加したい」と思うような臨場感のある楽しそうな写真を多く掲載するのがおすすめです。

文字だけで「楽しい」「有意義な時間」と表現するよりも、参加者の笑顔や躍動感のある写真を掲載する方がイベントの良さが直感的に伝わります。社内報のデザインでは、写真を多く載せたうえで、文章による内容の補足をすると読みやすく楽し気な記事になるでしょう。

研修・セミナー

研修やセミナーの報告をする場合、どのような会が開かれたのかイメージしやすい写真や、研修で何を学ぶことができたのかわかるような情報を載せることが大切です。

下記の例では、研修中の一場面を撮影した写真により研修がどのようにおこなわれたのか読み手にイメージをさせています。そして、どのようなことを学ぶ研修であったのかを図と文章で共有し、内容についての認識齟齬を防いでいます。写真と文字による情報を適切に見せることによって、社員が社内の教育体制への関心を高めたり、セミナーへの参加意欲を高めたりします。

事業報告

社内報で事業報告をするときは、実際の成績や計画値との差などを視覚的に理解しやすい表や画像を用いて記載しましょう。

以下の例では、「売上」「事業部利益」「営業利益」の実績・目標とのギャップを図をまとめています。目標を超えられた場合は青色、目標を下回った場合には赤色を用いて直感的に現状を理解できるような工夫をしています。

アンケート

アンケートなど調査の結果を載せる場合は、グラフを用いると効果的です。

下記の例では、ポジティブな意見が全体の何割を占めているのかを円グラフを使用して説明しています。伝えたい情報によって適切な表現方法は異なりますが、文字だけではなく図表を用いて読みやすいデザインを作っていきましょう。

web社内報であれば、デザインを固定しながらわかりやすく内容が届く

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web知識が一切不要で、誰でも簡単に投稿できるだけでなく、閲覧率や読了率(記事がどこまで読まれているか)などの豊富な分析機能が特徴的です。

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デザインを工夫して読まれる社内報を発信しよう

本記事では、社内報のデザインのポイントやカテゴリー別デザインのポイントを実際の社内報事例とともに紹介しました。

同じ内容でも、デザインの工夫によっては読者の受ける印象は全く異なります。そのため、各記事の内容に合わせてデザインを作成し、読者の目を引くような社内報を作成しましょう。

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この記事を書いた人

ourly株式会社組織開発チーム所属。前職はourlyの親会社ビットエーでSEとしてデータエンジニアリングに従事。エンジニアチームのマネジメントや社内イベント企画運営の経験から組織開発に興味を持ちourlyへ。
副業としてコーチングやインタビューライティングを行う。
趣味はスノーボードとスキューバダイビング。

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