社内報タイトルの付け方は?事例7選から読まれるコツ、避けるべきタイトルを解説
社内報を発行する際、タイトルで各企業の個性を表現したいと考える方もいるでしょう。
例えば、本を購入する際、最初に注意を引くのはそのタイトルです。同様に、社内報のタイトルも読者の興味を引く重要な要素です。
それでは、どのようなタイトルが読者に引き込まれる社内報を作り出すのに効果的なのでしょうか。この記事では、社内報タイトルの付け方に関する実践的なコツや、成功したパターン、他社の事例、さらに避けるべきタイトルについて解説していきます。
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社内報タイトルの付け方【事例あり】
この章では、社内報タイトルの典型例を紹介していきます。
代表例としては、「社名+マガジン」「社名+ペーパー」など、社名に社内報とわかるようなワードを加える社内報タイトルが挙げられます。例えば「トヨタイムズ」や「KAGOME通信」がこのパターンです。他にも「絆」などのコンセプトや企業理念を用いる事例もあります。
7つのパターンに分けて詳しく紹介していきます。
⑴社名を用いる
1つ目のパターンとして、社名を用い、その後に社内報とわかるようなワードを加えるような場合があります。シンプルで最も典型的といえるでしょう。以下がその例です。
- ◯◯マガジン(Magazine)
- ◯◯ペーパー(Paper)
- ◯◯ナンバー(Number)
- ◯◯イシュー(Issue)
- ◯◯タイムズ(Times)
- ◯◯ニュース(News)
- ◯◯レター(Letter)
- ◯◯だより
- ウィークリー(Weekly)◯◯
- マンスリー(Monthly)◯◯
また、具体的にイメージしやすいように、有名企業のタイトル例をご紹介します。
トヨタ:トヨタイムズ
トヨタ自動車株式会社は、「トヨタイムズ」というタイトルの社内報を発行しています。CMでも流れていることから、多くの人に馴染みがあるかもしれません。
トヨタの社内報タイトルは、社名である「トヨタ」と、社内報とわかるようなワードである「タイムズ」をつなげたものです。
社名の前後に、社内報と関連付いたワードを添えています。そのため、社員やその家族に対して、社内報を浸透させやすいタイトルといえます。
ソニー:Sony Family
ソニー株式会社は、「Sony Family」というタイトルの社内報を発行しています。社名と社内報のコンセプト、あるいはポジティブな言葉を組み合わせたタイトルといえます。
カゴメ:KAGOME通信
カゴメ株式会社は、「KAGOME通信」という社内報を発行しています。ソニー株式会社と同じく社名を利用しており、社内報とわかるようなワードと社名の組み合わせと言えます。
⑵社内報の目的やコンセプト・想いを用いる
2つ目のパターンとして、社内報のコンセプト・想いを用いる場合があります。社名を用いる場合など、他のパターンよりも簡潔で、さらにインパクトがあります。社内報を運用する目的に沿って決めてもよいでしょう。
以下が、社内報のコンセプト・想いを用いた例です。
- 絆
- 愛
- 心
- diverse
- One
- Many
また、具体的にイメージしやすいように、有名企業のタイトル例をご紹介します。
大阪ガス(Daigasグループ):がす燈
大阪ガス株式会社は、社内報「がす燈」を発行しています。大阪ガスの業種であり社名にも含まれる「ガス」と、灯の旧字体である「燈」をつなげたタイトルになっています。
社名と、社内報のコンセプト・想いを組み合わせたものと言えるでしょう。
サントリー:まど
サントリーホールディングス株式会社は、「まど」というタイトルの社内報を発行しています。
この「まど」という社内報は1955年から受け継がれています。またそのタイトルは、社内報のコンセプト・想いを利用しているといえます。
タイトルに社名を使う場合などとは違い、タイトルを見ただけでは、それが社内報とはわかりません。そのため、誌名の浸透に力を入れることが不可欠です。
⑶企業理念を用いる
3つ目のパターンとして、企業理念や企業のミッションなどを用いる場合があります。以下が企業理念を用いた場合の例です。
- diversity
- hospitality
企業理念などを利用することにより、社内報自体のみならず、それらの理念浸透にも役立ちます。
⑷会社の業種に合う言葉を用いる
4つ目のパターンとして、各企業の業種に合う言葉を用いる場合があります。以下がその例です。
- セキュリティー会社:守る、SAFETY
- 飲食業:飯、EAT
- IT企業:CLOUD、TECHNOLOGY
読者が、自身の企業に関係があるとすぐわかるようなワードが良いでしょう。
⑸親しみやすい言葉を用いる
5つ目のパターンとして、親しみやすい言葉を利用する場合があります。以下がその例です。
- BEYOND
- UP
- THANKS
- BEST
- GOOD
- SMILE
- ENJOY
- HAPPY
- HAPPINESS
社内報は、その企業のイベントや成果、さらには砕けた話などを企業全体に共有できるツールです。そのため、多くの人々に読んでもらってこそ意味があります。
親しみやすく愛着がわくタイトルにすることにより、硬い内容ではなく、読みやすいイメージを持たせることができ、多くの人が気軽に読んでもらえるようになるでしょう。
⑹ビジネス関連の言葉を用いる
6つ目のパターンとして、ビジネス関連の言葉を用いる場合があります。以下がビジネス関連の言葉を用いた例です。
- SUCCESS
- AGENDA
- ECONOMY
- GROWTH
- MANAGE
- STRATEGY
- COOPERATION
また、具体的にイメージしやすいように、有名企業のタイトル例をご紹介します。
双日株式会社:HORIZON
双日株式会社のグループシンボルである「グローバルアローズ」のモチーフから取られた名前です。
社員が業務でよく使うワードなど、各企業にとって馴染みのあるビジネス系ワードがあれば、それを使用することも効果的です。
⑺:⑴-⑹を複数組み合わせる
7つ目のパターンとして、社名や企業理念など、以前に紹介してきたパターンをいくつか組み合わせる場合があります。以下がその例です。
- 社名 愛
- ONE 社名
- THANKS 社名
- 絆 SUCCESS
社名を入れることによって、社内報であると理解しやすくなります。社名以外の言葉だけでは浸透に不安がある場合、その前後に社名を付け加えることによって、一気に社内報感が増すでしょう。
また、社内報のコンセプトや、ポジティブなワード、ビジネス関連の言葉などを組み合わせることによって、企業の個性を表現することが可能です。
読まれる!社内報タイトルの付け方のコツ
社内報を出版するにあたり、そのタイトルに悩む人は少なくないと思います。社内報は、社員やその家族に読まれてこそ、発行する意味があるといえるでしょう。
そのため、読者が手に取って見たくなるようなタイトルにすることが重要です。では、どのようなタイトルをつけると効果的なのでしょうか。
社員の視点からネーミングする
タイトルをつける上で、読者の立場になって考えることが重要です。
その企業には、どのような人材が多いのか、また社員は企業に対してどのような感情を抱いているのかなど、社員の特徴をつかむことが大事です。
社員の気持ちや個性を理解し、興味を引くタイトルや、誇りに思われるタイトルが有効でしょう。
会社ならではのユニークさを
読者が、タイトルを一目見て自身の会社に関するものだとわかるようなタイトルが有効でしょう。
その会社の名を利用したものや、経営理念など、企業が大事にする言葉を使用すれば、読者は自社の社内報だと理解しやすいです。
さらには、馴染みの深い言葉は、読者にとって記憶しやすく、社内報の浸透に役立つでしょう。
長すぎず、キャッチーに
読者がタイトルを覚えやすくするためにも、長すぎずスマートなタイトルが好ましいです。
その会社ならではの個性を、タイトルによって表現することも重要です。しかし、長ければ長いほど読者はそのタイトルを覚えにくいので浸透しづらく、社内報の効果を最大限発揮できないでしょう。
長いタイトルになってしまっても、略して呼べるようなタイトルであれば問題ありません。キャッチーなタイトルをつけるようにしましょう。
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避けるべき社内報のタイトル
社内報タイトルのつけ方のコツや、いくつかパターンを紹介しました。では、逆に避けるべき社内報のタイトルとは、どのようなものでしょうか。
長く、冗長であるもの
まず、長く、冗長であるものは避けるべきです。社内報タイトルのつけ方でも述べたように、タイトルはスマートなものが良いでしょう。
社内報作成の想いを、簡潔なワードで伝えることを目指しましょう。
会社のイメージや経営方針と異なるもの
会社のイメージや経営方針と異なるタイトルは避けるべきです。タイトルを見て、その会社の社内報だとすぐわかるようなものが良いでしょう。
おすすめは企業理念やMVVに用いられているワードを使うことです。会社のイメージや方針に確実に合うだけでなく、社内外への理念浸透・ブランディングに役立ちます。
タイトルを見ただけでは社内報と分からないもの
先ほど「社内報の目的やコンセプト・想い」の章でも解説した通り、社名や事業内容との関連性が低いネーミングは浸透に時間がかかるでしょう。
決定に際しては、果たして自社らしさが表現できているネーミングなのか、もう一度検討することをおすすめします。社内報の運用に不安がある場合は、できるだけ避けた方がよいでしょう。
十分に検討した上でこのパターンのタイトルに決めた場合は、社内報の浸透施策を多めに打つ、ロゴのデザインをこだわって制作する、web社内報ツールなどを利用して読まれやすい社内報を発行するなど工夫することがおすすめです。
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社内報には読みたくなるタイトルを付けよう
社内報を発行しても、なかなか読まれないという課題がある企業も少なくはありません。発行するからには、社員やその家族などに毎回読まれるような社内報を作成したいものです。
その会社にしか付けられないようなタイトルを考え、後世に受け継がれていくような社内報を目指しましょう。