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コミュニケーション研修とは?具体的な内容や目的・実施するメリット

ビジネスシーンをする上でコミュニケーションは欠かせません。そこで、コミュニケーション研修の導入を検討中の企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は本当に効果があるのか、どんなサービスや業者を選ぶべきか分からないという方のために、コミュニケーション研修を導入する際に知っておきたいポイントについて、詳しく解説します。

目次

コミュニケーション研修とは

コミュニケーション研修とは、コミュニケーションの活性化や円滑なコミュニケーションを築くために設計された研修のことです。

コミュニケーションには、「聴く(傾聴力)」「訊く(質問力)」「話す(発信力)」といったスキルが求められます。コミュニケーション研修では、これらを伸ばすことを目的に、講義やワーク、ロールプレイングなどを通じてスキルを習得します。

また、新入社員、中堅層、管理職などの立場によっても求められるスキルは異なるため、各階層ごとに研修をアレンジすることも可能です。

単なる精神論ではなく、具体的なノウハウを知ることができる内容になっているので、実際の仕事の場面でも実践しやすく、社員にとって意義のある研修になるでしょう。

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コミュニケーション研修を行うメリット

組織文化醸成につながる

コミュニケーションが円滑におこなわれている企業は、自然と風通しの良い組織文化が醸成されていきます。

特に若手社員にとって、職場が風通しの良い雰囲気であれば、自らの考えを周囲に発信しやすくなります。つまり、ボトムアップでの意見の吸い上げがしやすくなるメリットがあるのです。

こうした組織文化を根付かせることができれば、常に新しい発想や提案に溢れた活力ある組織に変化していくことができるでしょう。

従業員のエンゲージメント向上につながる

従業員どうしのコミュニケーションが活発だと、自身の意思を伝える機会が増えたり、お互いの共通認識が取りやすくなったりするため、組織の連携が強くなります

組織に対しての信頼感は、「この組織であれば、リスクのある行動をしても安全だ」という“心理的安全性”(例えば「どんな発言をしても自分を受け止めてもらえる」という安心感)につながっていくでしょう。

心理的安全性は、組織への愛着や帰属意識を高め、エンゲージメントを向上させる効果が期待できます。

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離職率低下や採用力強化につながる

人材の流動化が進む近年、企業にとって、いかに既存従業員の離職を防ぎ、新たな採用で優秀な人材を確保するかは重要なテーマです。

先述のとおり、組織のコミュニケーション活性化によって従業員のエンゲージメントが向上すると、離職率の低下にもつながります。

また、従業員のエンゲージメントが高い企業は、採用市場でも求職者に魅力的に映ります。採用力が強化される→優秀な人材を確保できる→さらに組織が活性化される、という好循環を生んでいくのです。

組織におけるコミュニケーションの課題

コミュニケーションが一方的になってしまう

組織の中には、相手の反応を待たずして、自身の伝えたいことばかりを話す人が少なからず存在するものです。逆に、相手から言われるがままになり、自分の意見を伝えることができずにいる人もいるかもしれませんね。

一方的なコミュニケーションが起きてしまう原因としては、社員どうしの関係構築が十分にできていないことが考えられます。

このような課題に対しては、コミュニケーション研修を通じて「傾聴力」「質問力」などを強化することが効果的です。

伝えたいことが伝えられない

話をしていても、相手の反応から、うまく言いたいことが伝えられている自信が持てないことってありますよね。

また、普段の会話だけでなく、プレゼンや打ち合わせなど公でのコミュニケーションにおいても、話しているうちにだんだん自分で何を言っているのか分からなくなってしまい、支離滅裂になってしまった経験は、きっとどんな人にもあるはずです。

このような課題に対しては、「発信力」「自身の考えを整理する力」を鍛えることで、改善することができます。

話す前から相手に苦手意識を持ってしまう

上司と部下や取引先との間に苦手意識があるという方はいませんか?もともと相手に苦手意識があると、それだけコミュニケーションの難易度も高まります。

自分が話すことによって「責められてしまう」「自分の価値を発揮しなければならない」といった不安やプレッシャーは、過度なストレスを生んでしまいかねません。
こうした課題に対しては、コミュニケーションは双方向で成立するという前提に立ち返り、一方的に感じるストレスを和らげていくことが必要です。

円滑にコミュニケーションする際の注意点・ポイント

発信における注意点・ポイント

相手の反応を見る

コミュニケーションは双方向性をもって築くべきものです。自分が思うままに伝えたいことを発信しても、相手にとって響く内容でなければ意味がありません。

独りよがりのコミュニケーションを防ぐためには、話しながら相手の反応を常に見ることが大切です。例えば、相手の相槌や表情、声色など、相手から受け取れる情報は多々あります。

発信している自分に集中しすぎず、相手の目線に立つ余裕を持つことで、双方向のコミュニケーションを図ることができます。

話すこと自体を目的にしない

話すことを目的にしてしまうと、気づいたら本筋からそれていたり、中身のない会話になってしまったりと、せっかくのコミュニケーションの機会を無駄にしてしまう可能性があります。

こうした機会損失を防ぐには、話すことで相手のどんな反応や示唆を期待しているのかを予め明確にしておくのが良いでしょう。

最終的に得たいものをイメージしながら、話す内容を設計していくことで、意味のあるコミュニケーションを図ることができます。

3Sを心がける

話す時は「シンプル(簡潔に)」「ショート(短く)」「ストレート(直接的に)」伝えることを心がけてみましょう。

何が言いたいのか分からないような不明確な内容は、聞き手に心理的ストレスを与えるほか、忙しいビジネスシーンにおいては、相手の貴重な時間を奪うことにもなりかねません。

コミュニケーションを取る際は、この「3S」を念頭に置きながら話してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、だんだん自然とできるようになりますよ。

評価されていると思わない

特に上司・部下間のコミュニケーションで起こりがちなのが、相手が評価者であることを意識してしまい、萎縮してしまうことです。

「こんなことを言ったら馬鹿だと思われるかな」「できるやつだと思われたい」そんなことを考えながら話していては、コミュニケーションを取ること自体にストレスを感じてしまいます。

仮に立場として相手が評価者であっても、コミュニケーションを取る時は一旦その事実は置いておき、自然体で話すことを意識してみましょう。

受信における注意点・ポイント

相手の目を見て反応する

コミュニケーションは受け手の反応による影響を大きく受けます。

例えば、自分が話している間、相手に一切反応がなかったり、視線が全く違う先にあったらどう感じるでしょうか。

きっと、話しながらどんどん自信がなくなり、不安を感じる人がほとんどでしょう。

話を聞く際は、相手の目を見ながら適度に相槌をしたり、分からない部分があったら積極的に質問をしたりすることで、相手に安心感を与えられるようにしましょう。

途中で遮らない

自身の意見を伝えたいあまり、相手の話が終わる前に話を遮ったり、相手に意見を言わせないよう、矢継ぎ早に話す癖がある人もいるのではないでしょうか。

これらは、話し手にとって非常にストレスを与えてしまう行為です。

相手の話を最後まで傾聴し、しっかり受け止めて上げることは、円滑なコミュニケーションに欠かせません。自分の発信にばかり気を取られてしまう人は、意識的に「聴く」ことに集中してみると良いでしょう。

受け身にならない

コミュニケーションにおいて、相手の話をしっかり聴くことは大切ですが、受け身にならないよう気をつける必要もあります。

発信側・受信側と明確に線引きしてしまうのではなく、受信側であっても時には相槌や質問などを入れながら、能動的にコミュニケーションに参加するようにしましょう。
コミュニケーションはあくまでも、双方の働きかけによって成り立つものであるという前提に立つことが大切です。

コミュニケーションのきっかけを生み出す ourly profile

ourly profile(アワリープロフィール)は、個人のプロフィール機能や組織図機能などにより、組織のサイロ化を解消する社内コラボレーション創出ツールです。

3つの大きな特徴により、リモートワーク下でも部署を超えた相互理解や社内のコミュニケーション活性化を実現します。

  • 人となりが一目でわかる自己紹介画面
  • 独自の探索機能により、思いがけない出会いを創出
  • 組織図により、チーム・部署を超えて組織を理解できる

顔写真や部署、役職などの基本的な項目以外に、強みや趣味、スキルなどが一目でわかりコミュニケーションのきっかけが生まれます。

また、全メンバーに共通のQ&Aを設定することができるので、部署・拠点・役職を超えたメンバー同士の相互理解促進にも役立ちます。

料金については、従業員規模に応じて幅広くご用意しております。詳しくはサービスページをご覧ください。

サービスページはこちら

コミュニケーション研修を成功させるポイント

目的を明確にする

ここまで解説してきたとおり、コミュニケーションと一口に言っても、話す力、聴く力など、身につけるべきスキルは幅広くあります。

また、その組織にとっての課題次第で、研修の実施内容も変わってくるでしょう。

従業員のどんなスキルを伸ばしたいのか、組織のどんな課題を克服したいのかなど、事前に研修の目的を明確にしておくことが大切です。

そして、研修後には、想定していた目的に対してどのような効果が見られたのかを振り返ってみましょう。

対象者を明確にする

年次や役職によって、必要なコミュニケーションスキルは異なります。

例えば、新入社員や若手社員には質問力や傾聴力などの基礎的なスキルが求められますが、管理職になれば部下のマネジメントに必要なコーチングやカウンセリングなどのスキルが求められます。

より日常の業務に落とし込める内容での研修をおこなうために、誰に対しての研修なのかを事前に明らかにし、段階的にレベルを上げたカリキュラムを組むことがおすすめです。

場面を具体的にする

研修の目的や対象者を明確にすることができたら、さらに研修が活かされる場面を具体的に想定しておきましょう。

例えば、職場のメンバー間のコミュニケーションと上司・部下間のコミュニケーションでは、想定される状況は大きく異なりますよね。

コミュニケーション研修では、座学だけでなくワークやロールプレイングをおこなうことも多いため、より自分に近い想定で実践できたほうが、研修の満足度も高まります。

【資料】エンゲージメント向上に繋げる社内コミュニケーション施策の設計方法

社内コミュニケーションの活性化は、組織にあった施策を適切に行い続けることで実現します。しかし、組織にあった施策を選ぶことは難しく、成果も見えづらいため、活性化に成功する企業は多くはありません。

そこで弊メディアでは、「自社にあった社内コミュニケーション施策の選び方」、「施策設計方法」「活用事例」をまとめた資料を作成しました。

組織の離職率やエンゲージメントスコア、理念・文化の浸透にお悩みの方は是非ご覧ください。

資料はこちら:https://ourly.jp/download_internalcommunication/

コミュニケーション研修の具体事例

グループワーク編

ディスカッション式でコミュニケーションについて議論する

数人のチームを作り、ディスカッション形式で、コミュニケーションのあるべき姿や、互いに気をつけるべきことなどを議論するワークです。

社会人としての基礎力を高める意味で、若手社員を対象におこなわれることが多いでしょう。

ディスカッションを通じて、自身の考えを整理できるほか、組織としての理想のコミュニケーションのあり方を認識する良い機会となり、自分になかったさまざまな価値観に触れることができます。

ロールプレイングで相手の立場に立つ

上司が部下の立場に立ったり、実際に後輩指導をする場面を想定しながら実演したりすることで、相手の目線で物事を考えられるようになることを目的とした研修です。

特に、初めて部下や後輩をもった中堅社員には効果的な研修であり、さまざまな社員のパターンを知っておくことで、相手にあったコミュニケーションの取り方や指導方法などを学ぶことができます。

プロの俳優が部下や後輩役を演じてくれることもあり、実践に活かしやすい形でスキルを習得できるでしょう。

ゲーム式でチームワークを醸成する

役割を割り振って、組織経営をするボードゲームなどにチームで取り組むことで、自然とコミュニケーション機会を作り、チームワーク力を高める研修です。

経営という視点に立つことで、会社や組織の課題について考える機会を作れるほか、チームで一体となって課題解決する経験ができます。

また、立場によって視点や物事の捉え方はさまざまであることへの気づきや、個性を認め合おうとする姿勢を得ることができるでしょう。

個人ワーク編

自己分析で自分の特徴を認知する

過去のキャリアや仕事内容、自身の性格などを振り返る自己分析をおこなう研修です。

モチベーショングラフなどを用いて、自分が不安を感じる時や、やる気が向上するポイントなどを可視化でき、客観的に自分を分析できます。

対人関係やコミュニケーションにおける特徴を自己認知することで、他者との円滑なコミュニケーションを図るためのヒントになるでしょう。

また、管理職である場合は、こうした自己認知をマネジメントにも活かすことができるメリットもあります

コミュニケーション研修ツール・プログラム3選

ここからは、実際のツールを取り上げながら、その特徴を見ていきましょう。

自社に合った研修を見つけてみてください。

insource(株式会社インソース)

insourceの研修には、「訊く」「聴く」「話す」という基本的なスキルの習得を目的にした「基本編コミュニケーション研修」のほか、チームで協働するためのコミュニケーションスキルを育成する「チームビルディング研修」などがあります。

研修の実施目的に応じてコンテンツを組み合わせられるので、研修のバリエーションが豊富なことが特徴です。

どのような場面で活用できるスキルなのかが明確なので、研修後も得られたスキルを活かしやすいでしょう。

(引用:株式会社インソース,「コミュニケーション研修」より,<https://www.insource.co.jp/kenshu/communication_top.html>,2021年3月閲覧)

ANAビジネスソリューション株式会社

ANAビジネスソリューションの研修は、「対人スキル」を向上させることを目的にしています。

よって、単なる話す・聞くといったスキルだけではなく、「苦手な人との関係克服」や「フォロワーシップ」といったオリジナルなプログラムを用意しているのが特徴です。

ANAの客室乗務員や空港係員を経験した講師陣の高い指導力にも定評があり、2019年のオリコン顧客満足度調査「企業研修 若手・中堅社員向け公開講座 講師 第1位」を獲得しています。

(引用:ANAビジネスソリューション株式会社,「ANAコミュニケーションより」<https://www.abc.jp/service/anakenshu/communication/>,2021年3月閲覧)

SMBCコンサルティング株式会社

SMBCコンサルティングの研修では、相手の立場に立ったコミュニケーションや、人間関係を良好に築くための具体的なスキルを得られるよう、講義、ディスカッション、グループワーク、自己分析がバランスよく組み込まれています。
また、研修のラインナップも豊富で、一般的な「フォロワーシップ研修」や「報・連・相研修」などのほか、「技術者のためのコミュニケーション研修」など、業種別の研修も用意されているのが特徴です。

(引用:SMBCコンサルティング株式会社,「コミュニケーション研修」より,<https://www.smbcc-education.jp/training_detail/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%A0%94%E4%BF%AE/?c=1&t=mid-level>,2021年3月閲覧)

研修後のコミュニケーション活性化に ourly

ourlyは、組織改善に特化した全く新しいweb社内報サービスです。

web知識が一切不要で、誰でも簡単に投稿できるだけでなく、閲覧率や読了率(記事がどこまで読まれているか)などの豊富な分析機能が特徴的です。

またourlyは、社内報運用を成功に導くための豊富な伴走支援体制の強みを持ち、新たな社内コミュニケーションを創出する魅力的なツールとなっています。

ourlyの特徴

  • SNSのように気軽にコメントできる仕様で、社内のコミュニケーション活性化を実現
  • web知識が一切不要で簡単に投稿できる
  • 豊富な支援体制で社内報の運用工数を削減できる
  • 分析機能に特化しており、属性・グループごとにメッセージの浸透度がわかる
  • 組織課題や情報発信後の改善度合いを可視化することができる

社内の雑談が減った」「従業員にメッセージが伝わっているかわからない」といった悩みを抱える方におすすめのweb社内報ツールです。

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適切なコミュニケーションで組織活性化

組織においてコミュニケーションが活性化は、あらゆる場面で重要であり、業務効率やエンゲージメント向上など、さまざまなメリットがあります。

コミュニケーションのコツなど、具体的なスキルを体系的に学べるのが、今回ご紹介した「コミュニケーション研修」です。

研修を通じて、発信者・受信者ともに、適切なコミュニケーションの前提を持っておくことで、円滑なコミュニケーションを図れるようになるでしょう。

コミュニケーション研修には、ディスカッション形式のものやゲーム形式のもの、個人で取り組むワークなど、さまざまな内容があります。

研修を導入する目的や対象者、想定場面に応じて、より効果のある研修を設計することが大切です。

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この記事を書いた人

Kanei Yoshifusaのアバター Kanei Yoshifusa ourly株式会社 コンサルティングセールス・組織開発チーム

前職は店舗ビジネス向けの業務効率化SaaS事業を展開する企業でCSに従事。
その後、ourly株式会社に参画。
200社以上の企業に組織課題解決の提案、現在30社の組織開発を支援。
富山県上市町出身。趣味は筋トレ/声マネ/滝行。

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