チームワークとは?必要とされる背景と高めるメリット・6つの手順を紹介
チームワークとは、企業において従業員同士が協力して仕事にあたることを指します。
昨今のダイバーシティ化により、様々な国籍の人や価値観を持つ人と相互作用しながら仕事をするのが当たり前になってきました。
チームワークのメリットには、そうした様々な背景をもつ個々人が能力を集結させることで、一人では達成困難だった仕事が達成できるところにあります。
本記事では、チームワークの意味と必要とされる背景をより詳しく紹介し、高めるメリット・手順を解説していきます。
チームワークとは
チームワークとは、会社などの組織において目標を達成するために、メンバーが協力し合うことを指します。
ビジネスでは、会社や部署単位で達成するべき組織目標が設定されます。
メンバーは組織目標の達成に向け、個人の役割を果たそうとしますが、チームワークが機能していない場合、成果につながることは少ないようです。
反対にチームワークが機能している組織は、メンバー間の相互補完や相乗効果といった力が作用し、個々の能力を超えた大きな成果を生み出せます。チームワークは組織目標の達成、ひいては企業の成長に欠かせない要素といえるでしょう。
チームワークが必要な背景
近年、ビジネス環境の変化が加速し、チームワークが重視されるようになりました。
背景には、技術革新やグローバル化があるようです。企業が持続的に成長するためには環境変化への素早い対応や、多様性をもつ人々の協働が求められるからです。
以下に詳しく見ていきましょう。
素早い対応力と高い生産性が求められている
現代はビジネス環境の変化が激しく、先を見通すことが困難になっています。
こうしたなか、企業が成長するには素早い意思決定による変化対応や、高い生産性の確保が不可欠です。
ITや技術の進化により業務も高度化が進み、対応するには専門性をもつ人材が協力しあい仕事を進めていくことが求められます。
チームワークを機能させ人材の力を集約し、こうした局面を乗り越えなくては、企業の成長維持は図れません。
ビジネスモデルの短縮化している
ビジネスモデルが短縮化していることも、背景として挙げられます。
近年、製品やサービスのライフサイクルは短くなり、企業には常に新しい価値提供が求められるようになりました。
アイデアを次々に求められる状況において、個人の考える力には限界があります。新しいビジネスを生み出すには、さまざまな専門分野の知見をもったメンバーによる意見交換が欠かせません。
良好なチームワークによる自由で活発なコミュニケーションから、斬新なアイデアは生まれるのではないでしょうか。
ダイバーシティ経営が求められている
ビジネスのグローバル化や技術革新が進む昨今、ビジネス構造が複雑化し、従来の画一的なビジネスモデルが通用しなくなっています。
こうした環境変化に対応するには、多様な人材の活用が欠かせません。近年、企業にダイバーシティ経営が求められるのは、このような背景があるからです。
多様な価値観やバックグラウンドをもつ人々との協働は欠かせず、今後そうした場面は増加していくでしょう。それぞれの価値観や能力を最大限に生かし、組織成長につなげるためにもチームワークは不可欠なのです。
チームワークを高めるメリット
チームワークを発揮することで組織は、より高い目標へのチャレンジと達成が可能になるでしょう。
チームワークを高めることは、組織にどのようなメリットをもたらすでしょうか。
具体的には以下、5つのメリットが挙げられます。
一人では達成困難な仕事も達成できる
チームワークを発揮することで、個人では成し得ない大きな成果を生み出せます。
チームを構成するメンバーには、それぞれ得意・不得意があり、スキルや専門とする分野もさまざまです。チームワークが機能していれば、メンバーは存分にチーム内で力を発揮し、お互いの足りない部分を補いあえるでしょう。
こうした相互補完の関係は相乗効果を生み、一人では達成困難な仕事もチームとして達成できるようになるのです。
生産性が向上する
チームワークが機能することで生産性の向上も見込めます。
良好なチームワークのもとでは、組織目標は高いレベルで共有されています。メンバーの役割分担は効率良く機能し、無駄のない業務体制が構築されるでしょう。
こうした強固な協力関係は、円滑なコミュニケーションにより生まれます。チーム内の円滑な情報共有により、トラブルにもスムーズに対処でき、業務の停滞を未然に防げます。
また、業務改善が円滑に進むため、チームとしての生産性が向上するのです。
従業員のモチベーションが向上する
良好なチームワークが機能している組織では、メンバーはお互いの能力を認め合い、チームに不可欠な存在と感じあっているものです。
こうした信頼関係は、チームへの帰属意識と貢献意欲を高めます。チームのために力を発揮したいという意識は、モチベーションの向上に大きく作用するでしょう。
従業員は自身が必要とされることを実感し、承認欲求が満たされます。結果として離職率の低下につながり、チームワークはさらに強固なものになるでしょう。
組織力が向上する
信頼関係がモチベーションの向上につながることは前述しました。チームの信頼関係は、組織力の向上にも良い作用をもたらすようです。
モチベーションの高いメンバー同士、相互に影響し刺激を与え合うことで、個人のスキルはさらに向上するでしょう。
向上したスキルでチームに貢献することで、さらにチーム内の信頼関係は強くなっていきます。こうした良い循環は組織の一体感を高め組織力を向上させます。
環境変化や逆境にめげない、強固な組織への成長を促すでしょう。
環境の変化にすばやく対応できる
優れたチームワークを発揮している組織では、メンバー全員が組織目標を高いレベルで共有しています。
このような組織は大きな環境変化に直面した際にも目標を見失うことはありません。
メンバーは、そのとき自身がおこなうべきことを判断し、最適な行動をとるでしょう。
こうした自主性に加え、信頼できるメンバーの意見にも素直に耳を傾けるため、判断を誤らず柔軟な対応が取れるようになります。それぞれに異なるスキルや専門分野をもつ人材が、チームのために力を発揮することで、あらゆる変化にも素早く対応できるでしょう。
チームワーク向上の起点に ourly profile
ourly profile(アワリープロフィール)は、個人のプロフィール機能や組織図機能などにより、組織のサイロ化を解消する社内コラボレーション創出ツールです。
3つの大きな特徴により、働き方が多様化した現代・VUCA時代の、強い組織作りに好影響を与えます。
- 人となりが一目でわかる自己紹介画面
- 独自の探索機能により、思いがけない出会いを創出
- 組織図により、チーム・部署を超えて組織を理解できる
顔写真や部署、役職などの基本的な項目以外に、強みや趣味、スキルなどが一目でわかり、コミュニケーションのきっかけが生まれます。
また、全メンバーに共通のQ&Aを設定することができるので、部署・拠点・役職を超えたメンバー同士の相互理解促進にも役立ちます。
チームワークを高める6つの手順
組織としてのチームワーク向上には、正しい手順とポイントを押さえて進めることが肝心です。
チームワーク向上のポイントは、目標管理とコミュニケーション、メンバーの自主性にあるようです。ここでは、チームワークを高める6つの手順について解説します。
1.目標を従業員全員に共有する
チームワーク向上の第一歩は、チーム目標を定めメンバーに共有することから始めます。
目標達成がチームの目的であり、チームワークを発揮する理由となるからです。
部署レベルの目標であれば、ミーティングなどを活用し共有すれば良いでしょう。
しかし、企業レベルの目標や理念を、全従業員に共有し浸透させることは簡単ではありません。経営層のメッセージとして、高い頻度で全従業員へ発信する必要があります。
そのためには社内報の活用など、社内広報の取り組みが不可欠となるでしょう。
2.目標達成に向けて個々の役割を定める
チームワークを発揮することの最大の強みである、「相互補完の関係性」を機能させるには、メンバー個々の役割分担が重要です。
組織目標を達成するためには、あらゆる角度から、さまざまな取り組みが必要となります。そのためには、やるべきことの重複や漏れがないように、明確な役割分担が不可欠です。
専門知識やスキル、得意分野が最大限に活かせる役割と裁量を与えることで、それぞれが責任をもって業務を全うするでしょう。
3.目標達成に向けて課題を明確化し解決する
チーム目標をメンバーで共有し、明確な役割分担ができたら達成に向けた行動に移ります。
そのプロセスでは、さまざまな課題が浮かび上がるでしょう。目標達成の妨げになる事案が発生するかもしれません。また、必要なリソースが確保できないといったことも起こり得ます。
こうした課題は、その都度明確化しメンバーと共有の上、解決を図らなくてはなりません。
解決の際は、それぞれの立場で率直に意見を出し合い、協力体制を築くことが求められます。課題解決の局面こそ、チームワークの真価が問われるといっても良いでしょう。
4.従業員のコミュニケーションを円滑にする
良好なチームワークは、良質なコミュニケーションの上に成り立ちます。チーム内の上下関係に左右されず、率直に意見を交わせるフラットな関係性のチームが理想です。
このようなチームに共通する特徴は、心理的安全性が確保されていることです。
心理的安全性は普段のコミュニケーションにより構築されます。
こうしたチームでは、情報共有も深いレベルでおこなわれるため、他メンバーの業務進捗も手にとるように分かります。課題やトラブルが発生すれば、自然に手を貸し合うといった協力関係が築けるでしょう。
5.従業員が自発的に行動できるようサポートする
フラットな関係性のチームが理想ですが、リーダー的な役割を担う人物は必要です。
目標達成のためには、各メンバーの自発性を尊重し、存分に力を発揮できる環境を構築する必要があります。
こうした環境をチーム内に作るのが、リーダーの役割です。
チームの状態や目標の進捗を確認するなど、常に状況を正しく捉え判断することもリーダーの努めです。ときには思い切った軌道修正を強いられることもあるかもしれません。
そうした場面でも、リーダーはメンバーの自主性を尊重しつつ、行動をサポートすることが求められます。
6.適宜情報共有を行なう
チームワークが機能しなくなる最大の原因は、情報共有の不適切さにあるといっても過言ではありません。
情報が滞ることでミスジャッジが起き、トラブルが発生します。トラブルの原因をめぐり諍いが起き、チームに綻びが生じることもあるでしょう。
タイムリーな情報共有はチームワーク維持の要です。適切な情報共有が推進できるよう、昨今ではさまざまなwebサービスが提供されています。web社内報を導入し、全社的な情報共有を推進する企業も増えているようです。
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チームワークを高めることでより良い職場に
ビジネス環境が激しく変化する昨今、企業が成長を続けるためには、多様な人材が良質なチームワークのもと力を合わせることが不可欠です。
高いチームワークをもつ組織は、環境変化にも柔軟に対応し、成果を出し続ける強靭さを身につけているものです。
本記事では、良質なチームワークの維持に、タイムリーかつ適切な情報共有が必須であることに触れました。
全社的な情報共有促進の取り組みとして、web社内報の活用を検討してはいかがでしょうか。